
小包や食品の配達を目的とした小型の車輪付き自律ロボットの試験運用企業リストに、Yandexが新たに加わりました。ロシアの検索・サービス大手であるYandexは、自律走行車の開発を基盤に、Starship Roboticsが先駆けて開発した人気の車輪付きクーラーボックス型6輪ロボットの導入を進め、自律輸送の世界への野心を拡大しています。
「ローバー」と名付けられたこの小型自律ロボットは、頭上に搭載された目立つライダーアレイを含む一連のセンサーを搭載し、同社によると「平均的な歩行速度」で移動する。目的地に向かう移動中に、進路を歩く人やペット、その他歩道を塞ぐ可能性のあるあらゆる物体を回避できるソフトウェアを搭載している。
最初のパイロットプロジェクトでは、モスクワにあるヤンデックス本社キャンパスにおいて、様々な気象条件下、昼夜を問わずテストを実施します。モスクワ本社は7,000人以上の従業員を抱え、オフィスビル、レストラン、駐車場など、様々な場所に拠点を置いています。ヤンデックスは、自社プラットフォーム「Yandex.Eats」と「Yandex.Lavka」から、それぞれ食品と食料品の配達サービスを提供しています。また、ヤンデックスは独自のeコマースプラットフォーム「Beru」を所有・運営しているため、小物品の輸送も事業拡大の可能性がある分野です。ヤンデックスはまた、ローバーが倉庫やデータセンター内での輸送にも活用できる可能性があると述べています。
ヤンデックスの車輪付き配達ロボットと、現在サービス中または開発中の他のロボットのほとんどとの最大の違いは、まさにこの点です。ヤンデックスには、自律型ラストマイル輸送の恩恵を受けられる社内事業が数多く存在します。PostmatesやAmazonといった企業も、その恩恵を受ける主要事業を有しており、一方、Starshipなどの専門企業は、収益を確保するために顧客への販売を行う必要があります。ヤンデックスは、自律型車輪付き小包配達ロボットが波及効果をもたらす可能性のある社内事業の幅広さにおいて、他に類を見ない存在と言えるかもしれません。
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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。
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