
ジェス・ウェザーベッド
クリエイティブ産業、コンピューティング、インターネット文化に特化したニュースライターです。ジェスはTechRadarでキャリアをスタートし、ニュースやハードウェアレビューを担当しました。
フィナンシャル・タイムズの報道によると、OpenAIとデザイナーのジョニー・アイブは、謎めいたAIガジェットのリリースに向けて、数々の技術的課題を解決しようとしている。課題の2つは、手のひらサイズのデバイスの「個性」と、どれくらいの頻度で会話をすべきかを決めることだ。計画について説明を受けたある情報筋によると、「奇妙なAIの恋人ではなく、コンピューターの友達を持つというコンセプトです」とのことだ。
報道によると、このデバイスは画面がなく、「スマートフォンとほぼ同じサイズ」で、ユーザーが持ち運ぶことも、テーブルや机などの表面に置くこともできるとのことで、5月にリークされた情報とほぼ一致している。FTの情報筋によると、このデバイスはマイク、スピーカー、カメラ、あるいは複数のカメラを介してユーザーと通信する設計だという。これは、アイブ氏とOpenAIのCEOサム・アルトマン氏が開発中のデバイスファミリーの最初の製品であり、2026年後半または2027年初頭の発売を目指している。
FTの情報筋によると、OpenAIはこのガジェットを「アクセスしやすいが邪魔にならない」ものにする方法を模索しており、Appleのデジタル音声アシスタントSiriと同様の体験を「より優れた」ものにすることを目指している。同社は、AI搭載デバイスの音声と動作の決定、そしてユーザーといつ対話し、いつ会話を終えるべきかを確実に判断することに苦慮している。報道関係者の1人は、OpenAIはAmazonのAlexa搭載Echoデバイスのように特定の音声プロンプトで起動するのではなく、一日中データを収集する「常時オン」のアプローチを採用していると述べた。
報道によると、常時接続デバイスをめぐるプライバシー問題や、コンピューティングインフラの予算制約も克服する必要があるという。「AmazonはAlexaに必要なコンピューティング能力を備えており、Googleも(Homeデバイス用に)それを持っている。しかし、OpenAIはChatGPTに必要なコンピューティング能力を確保するのに苦労しており、ましてやAIデバイスとなるとなおさらだ」と、アイブ氏に近い情報筋はフィナンシャルタイムズに語った。「まずはこの点を解決する必要がある」
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