アプリの中で最も遅かったのは起動で、起動に約8~10秒かかりました。もっとも、Photoshopの起動時間は常に長いプロセスです。Adobeによると、リモートコンピューターの速度はまだ調整中で、最終的な仕様は未定とのことです。クラウド経由で利用できるほぼ無限のパワーで動作するように設計されたPhotoshopはどうなるのか、想像に難くありません。私たちはすぐに、フィルターの即時プレビューや、ローカルマシンでの処理時間を気にすることなく写真を処理するためのより複雑なアルゴリズムをAdobeが設計してくれるようなことを考え始めました。
Photoshopのストリーミングは、Google Compute EngineからWindowsマシン上でバージョン15.2.1(最新バージョン)を実行します。つまり、ホストOSに関係なく、Windowsのタイトルバーとメニューが表示されます。ただし、アプリはホットキーを再マッピングするため、若干の見た目の違いはあるものの、それほど違和感はありません。現時点ではGPUサポートがないため、3D機能などは利用できません。メニュー全体がグレー表示になっています。また、Photoshopから直接印刷することもできません。
リモートWindows OSによって表示される「開く」ダイアログボックス。現在サポートされている唯一のストレージメディアであるGoogleドライブが表示されています。
リモートWindows OSによって表示される「開く」ダイアログボックス。現在サポートされている唯一のストレージメディアであるGoogleドライブが表示されています。
ストレージにはGoogleドライブが使用されていました(現在Creative Cloudでは動作しません)。ファイルがGoogleのクラウドに保存されている場合は、アップロードの必要もなくすぐに開くことができます。ほとんどの人はPhotoshopファイルをCreative Cloud、Dropbox、またはGoogleドライブに24時間365日バックアップしていると思うので、これはほとんどの人にとって大きな変更ではないでしょう。AdobeはCreative Cloudへの対応を予定していると発表していますが、現時点ではGoogleのプラットフォームではドライブのサポートは無料で提供されています。
ストリーミングPhotoshopは…Photoshopそのものといったところでしょうか。おそらくこれ以上褒める言葉はないかもしれません。パフォーマンスに関してはまだ解明すべき点がいくつかあり、クリックしていない時のping時間など、どのように処理されているかは分かりませんが、私たちが見た限りでは良好に見えました。Adobeはこれを急いでリリースするつもりはありません。ストリーミングPhotoshopは現在、教育ユーザー向けの「パイロット」プログラム中で、Adobeによると、パイロット段階から移行するまでには、まだ約6ヶ月間のテストとフィードバック収集が必要だそうです。