ValveがSteamworksを発表して以来、人々はその戦略が何なのか疑問に思ってきました。結局のところ、これはValveが他の開発者に無料で配布している、非常に便利な開発ツールセットなのです。GamesIndustry.bizとのインタビューで、ValveのマーケティングディレクターであるDoug Lombardi氏は、そのやや単純かつ明白な理由を明らかにしました。それは、より多くの人々にSteamを利用してもらうためです。
「我々にとって何のメリットがあるんだ? 誰もが抱く大きな疑問です。とても利他主義的に思えますが… 秘密の計画などありません」とロンバルディ氏は説明する。「Steamworksを製品版のみに使用し、Steamで配信も行わない場合、人々はコピープロテクション機能を使いたがります。顧客はSteamに登録してロックを解除する必要があります。」
まあ、秘密計画というわけではありませんが、一応計画としてはあります。開発元がコピープロテクションを導入した場合(おそらくSteamworksのユーザー全員が対象になるでしょう)、プレイヤーはSteamアカウントを作成する必要があります。「そして、ゲーム内ではサーバーブラウザのスキン設定など、ゲーム固有の設定をすべて引き継ぐことができます。ただし、その顧客はSteamアカウントを作成済みです。ですから、将来的にはid Super PackやPortal 5など、今後リリースされるものを販売できる可能性があります。」
この世にタダ飯などありません。Steamworksの全機能を利用したいなら、顧客はSteamに登録する必要があります…そしてValveは、広告や特別プロモーションを通して他のゲームを販売しようと試みます。両者にとって悪い取引ではありませんが、Valveはこのミドルウェアの無料パックで当初思われていたほど、利他的な行動を取っているわけではありません。