アクティビスト投資家のエリオット、セールスフォースの取締役指名計画を断念

アクティビスト投資家のエリオット、セールスフォースの取締役指名計画を断念
2019年11月、サンフランシスコのモスコーニセンターの窓に掲げられたセールスフォースのロゴ。同社の年次顧客カンファレンス「Dreamforce」で使用された。
画像クレジット: Sundry Photography / Getty Images

物言う投資家のエリオット・インベストメント・マネジメントは、エンタープライズ・ソフトウェア企業セールスフォースの業績向上と「価値創造への注力」の明確化を理由に、同社の取締役会に自社の取締役を指名する計画を進めないと発表した。

エリオットは、年末に数十億ドル規模のSalesforce株を取得したとの報道を受けて、Salesforce傘下の5人のアクティビスト投資家の1社となった。Salesforceの直近の第4四半期決算発表に先立ち、エリオットは、2022年のSalesforceにとっての波乱万丈の業績を受け、自社の複数の候補者を取締役会に推し進めていることを認めた。しかし、エンタープライズソフトウェア大手Salesforceが財務状況を立て直し、成長予想を上回ったことで、エリオットはSalesforceが軌道修正したと確信しているようだ。

両社は本日の共同声明で、セールスフォースが最近発表した「ニューデイ」と呼ばれる「収益性の高い成長フレームワーク」、2023年度の好調な業績、そして数々の「変革イニシアチブ」を考慮し、エリオットは取締役の指名を進めないと述べた。

「私はマーク(セールスフォースの共同創業者兼CEOのマーク・ベニオフ氏)と彼のチームを非常に尊敬しており、収益性の高い成長、責任ある資本還元、そして野心的な株主価値創造計画に対する彼らの強い継続的な取り組みに深く感銘を受けている」とエリオットのマネージングパートナー、ジェシー・コーン氏はプレスリリースで述べた。

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ポールはロンドンを拠点とするTechCrunchのシニアライターで、主に(ただしそれだけではない)英国およびヨーロッパのスタートアップの世界に特化していました。オープンソースソフトウェアビジネスなど、情熱を注いだ他のテーマについても執筆していました。2022年6月にTechCrunchに入社する前は、The Next Web(現在はFinancial Times傘下)とVentureBeatで、コンシューマー向けおよびエンタープライズ向けテクノロジーを10年以上取材してきました。企画書の送付先:paul.sawers [at] techcrunch.com セキュア/匿名の情報はSignal(PSTC.08)まで。また、Bluesky(@jambo.bsky.social)にも参加していました。

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