Pixel 8 ProはGoogleの生成AIモデルをデバイス上で実行する

Pixel 8 ProはGoogleの生成AIモデルをデバイス上で実行する

Googleのデバイスおよびサービス担当SVP、リック・オスターロー氏によると、Googleが新たに発表したPixel 8 Proは、Googleの生成AIモデルをデバイス上で実行する初のハードウェアになるという。

本日のイベントのステージ上で、オスターロー氏は、AIワークロードを加速するように設計されたPixel 8 ProのカスタムビルドのTensor G3チップは、Googleのテキストおよび画像生成モデルの「蒸留」バージョンを実行し、画像編集などのさまざまなアプリケーションを強化できると述べた。

「Google 全体の研究チームと緊密に協力し、彼らの最先端の基盤モデルを活用し、それを当社の主力製品である Pixel で実行できるほど効率的なバージョンに精製しました」とオスターロー氏は述べた。

Googleは、デバイス上のモデルのおかげで、写真修正用の後処理ツール「マジック消しゴム」を改良し、大きな物体や人物を汚れなく削除できるようになりました。オスターロー氏によると、この改良されたマジック消しゴムは、写真から削除された物体の隙間を埋めるために新しいピクセルを生成するため、より高品質な仕上がりになります。

オスターロー氏は、写真の細部を「インテリジェントに」鮮明化し、強化できる新しいデバイス上のモデルのおかげで、ズームもさらに良くなると主張している。

デバイス内処理のメリットは音声録音にも及びます。Pixel 8 Proの録音アプリは、まもなく会議のハイライトをまとめた録音サマリーを表示できるようになります。

さらに、Pixel 8 Proで稼働する大規模な言語モデルが、GoogleのキーボードアプリGboardのスマート返信機能を強化します。オスターロー氏によると、アップグレードされたGboardは、会話全体の認識が向上し、「より質の高い」返信候補を生成するとのことです。

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オスターロー氏によると、Pixel 8 Proの発売時に利用可能なマジック消しゴムを除き、デバイス上の生成AI機能は12月にアップデートで提供される予定だという。

Googleの2023 Pixelイベントの詳細については、TechCrunchをご覧ください。

カイル・ウィガーズは2025年6月までTechCrunchのAIエディターを務めていました。VentureBeatやDigital Trendsに加え、Android Police、Android Authority、Droid-Life、XDA-Developersといった様々なガジェットブログにも記事を寄稿しています。音楽療法士のパートナーとマンハッタンに在住。

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