
Ubuntuの開発元であるCanonicalのIPOへの取り組みは、今やかなり長い年月を遡ることになった。同社の創業者マーク・シャトルワース氏と上場について初めて話したのは2018年だったと思う。それ以前にも上場の噂はあったものの、Canonicalにとってタイミングが合わなかったのだ。本日のUbuntu 22.04 LTSのリリースに先立つ記者会見で、シャトルワース氏は来年の上場を予定していると述べた。
「事業の上場に向けて順調に進んでいます。そして今、2023年には上場できると確信しています」と、西アフリカ沖の非公開の島から電話取材に応じたシャトルワース氏は述べた。「そのため、取締役会レベル、財務部門、そして事業の様々な部門において、積極的な準備を進めています。現在、実質的に来年の上場に向けて非常に明確な計画を立てています。」

彼は、Canonicalは外部から資金を調達しなければならない状況にはなく、上場は資金調達のためではないことを強調した。Canonicalの昨年の売上高は1億7500万ドルだったが、現在同社が抱える最大の課題は、需要が同社の対応能力を上回っていることであり、その主な原因は、市場に十分な人材がいないことだと指摘した。

こうした状況を乗り越えていく中で、そして従業員数を増やし、責任ある上場企業へと移行していく中で、私が最も懸念しているのは、UbuntuとCanonicalの魅力を守りつつ、グローバルなテクノロジー市場において私たちが担っている責任を果たし続けることのバランスを見つけることです。[…] 私たちは、成長していく中で、浅はかな、あるいは将来的に問題を引き起こすようなやり方は取らないという強い信念を持っています。成長の仕方に関しては、非常に保守的です。
シャトルワース氏は、Ubuntuの最新長期サポートリリースのリリースに先立つブリーフィングでこれらのコメントを述べました。この新バージョン22.04 LTSには、Microsoft Azureでのコンフィデンシャルコンピューティングのサポート、AWSのArmベースGravitonマシン向けに最適化されたイメージ、Raspberry Pi 4のデスクトップサポートなど、数多くの新機能が含まれています。
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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。
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