Mergeが統合API向けにシリーズBで5500万ドルを調達

Mergeが統合API向けにシリーズBで5500万ドルを調達

資金調達環境はここ数ヶ月で変化したかもしれませんが、強固な基盤を持つスタートアップは依然として資金調達が可能です。人事、給与計算、会計システムなどを中心としたAPI統合サービスを提供するスタートアップMergeは本日、Accelがリードし、既存投資家のNEAとAdditionも参加したシリーズBラウンドで5,500万ドルを調達したことを発表しました。これにより、Mergeは合計7,500万ドルを調達しました。

ファンダメンタルズについて言えば、Mergeは本日、過去12ヶ月でARRが30倍に増加したことを発表しました。TripActions、Ramp、Drata、AngelList、Deed、Apolloなどを含む2,500社以上の企業が、SaaSアプリの統合にMergeを利用しています。Mergeは現在の評価額を公表していませんが、今回の資金調達により評価額が4倍に増加したと発表しました。

サンフランシスコとニューヨークのMergeチーム。画像クレジット: Merge

「私たちの目標は常に、企業が統合を構築する必要がある場合、それを社内で行うことは考えられない、というものでした。ほとんどの企業がサーバーを社内で構築・保守しないのと同じです」と、Mergeの共同創業者であるShensi Ding氏は述べています。「既存のすべてのカテゴリーでカテゴリー拡大を進め、さらに大手企業との提携も進めており、大きな前進を遂げています。」

2020 年に設立された同社は、昨年 1 年間で、当初開始した HR、採用、給与計算システムを超えて統合サポートを拡大し、現在では CRM ツール、プロジェクト管理システム、チケット発行システムもサポートしています。

「既存のお客様が事業を拡大し、統合やカテゴリーを追加している一方で、新しい分野に惹かれて新規のお客様も来られています」と、Mergeの共同創業者であるギル・フェイグ氏は語った。「一般的に、これらの分野のうち1つが最大のセールスポイントとなり、他の分野も購入されるようになります。そして、最初からこれらすべてが必要だと言って来られるお客様もいらっしゃいます。」

画像クレジット: Merge

同社は、サポート対象カテゴリーの拡大に加え、市場開拓組織への投資拡大もあって、大企業顧客の獲得に着手し始めていますが、Mergeチームは中小企業にも引き続き注力しています。中小企業向けに、Mergeは今週、無料プランの拡張を開始します。この新プランでは、企業は最初の顧客には無料で統合を提供できますが、その後、次の15顧客からは月額定額料金に移行する必要があります。

画像クレジット: Merge

サンフランシスコとニューヨークにオフィスを構えるMergeは、昨年、従業員数を15名から約55名に増員しました。市場開拓チームの拡大とUnified APIへの新カテゴリー追加に加え、オンプレミス版を含むエンタープライズ向けサービスの拡充も計画しています。

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「サードパーティとの統合構築がいかに難しいか、長年耳にしてきました。困難でコストがかかり、維持も不可能です。Mergeは、この長年の課題を、容易さと手頃な価格、そしてスタートアップ企業や大企業のニーズを真に理解することで解決します」と、AccelのパートナーでMergeの取締役に就任するベン・フレッチャー氏は述べています。「開発者、プロダクトマネージャー、そして経営幹部の方々から、Mergeがいかにしてこのような困難な問題を解決したかというシンプルさを伺い、大変感銘を受けました。」

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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