Docyt、MLベースの会計自動化プラットフォームで150万ドルを調達

Docyt、MLベースの会計自動化プラットフォームで150万ドルを調達

会計は、ほとんどの人にとって、おそらく会計士でさえも、あまり興味を持てない話題です。しかし、どんなビジネスを営んでいるとしても、避けて通ることはできません。サンタクララに拠点を置くDocytは、機械学習を活用して財務データの収集、領収書のデジタル化、分類、そしておそらく最も重要な調整といった日常的な業務の多くを処理することで、中小企業の経営者(と会計事務所)の業務を少しでも楽にしたいと考えています。

同社は本日、First Rays Venture Partnersがリードし、Morado Venturesとエンジェル投資家グループが参加した150万ドルのシードラウンド延長資金調達を完了したことを発表しました。Docyt(発音は「ドケット」)は既に、Morado Ventures、AME Cloud Ventures、Westwave Capital、Xplorer Capital、Tuesday、そしてエンジェル投資家から220万ドルのシードラウンドを調達しています。同社は今回の新たな資金調達を、顧客獲得の加速に活用する予定です。

一見すると、Docytは中小企業向け会計ソフトの事実上の標準であるQuickBooksのようなソフトと競合しているように見えるかもしれません。しかし、Docytの共同創業者兼CTOであるSugam Pandey氏は、このサービスをQuickBooksのようなソフトのパートナーとして考えていると述べています。

画像クレジット: Docyt

Docytは、会計業務を非常に複雑に感じ、事業の運営と成長には豊富な経験があるものの、会計の専門家ではない中小企業のオーナー向けの製品です。同時に、QuickBooksを卒業しようとしている企業(中小企業のオーナーが中規模​​企業になることもあります)は、QuickBooksのような会計システムから脱却し、NetSuiteやSageのようなより高度なシステムを求めています。Docytはまさにこの分野にも適しており、そのような経営者がQuickBooksを使い続けることで、システムを変更する必要がなくなります。

Docytは創業当初、モバイルに重点を置いた安全なドキュメント共有プラットフォームでした。この考え方は今でも同社のDNAに受け継がれており、財務文書を取り込み、企業の銀行取引と照合することに重点を置いています。他のシステムは取引データに重点​​を置くかもしれませんが、Docytは文書に重点を置いています。つまり、例えばメールで受け取った領収書をDocytに転送すると、クレジットカードや銀行の明細書の取引明細に自動的に添付されます(このサービスはPlaidを使用してこのデータを取得します)。

画像クレジット: Docyt

新しい取引の場合、これらの情報の一部を手動で入力してシス​​テムをトレーニングしなければならないこともありますが、時間が経つにつれて、Docyt はこれらのほとんどを自動的に実行し、データを QuickBooks と同期できるようになります。

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「Docytは、会計スタック全体にAIを適用した最初の企業です」と、First Rays Venture Partnersの創設ゼネラルパートナーであるアミット・スリダラン氏は述べています。「DocytソフトウェアのAIを活用したデータ抽出、自動分類、自動照合は比類のないものです。中小企業でも手頃な価格で利用できる、エンタープライズレベルの強力なソリューションです。」

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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