エアタクシーのスタートアップ企業アーチャーは、自動車メーカーFCAと提携して電気航空機を生産する。

エアタクシーのスタートアップ企業アーチャーは、自動車メーカーFCAと提携して電気航空機を生産する。
画像クレジット:アーチャー

都市交通での利用を目的とした電動垂直離着陸機(eVTOL)の航空会社開発を目指すArcher社は、自動車メーカーのFiat Chrysler Automobiles(FCA)と新たな提携を結び、FCAのエンジニアリング、設計、サプライチェーン、材料科学の専門知識を活用する予定です。Archer社は2023年からeVTOLの量産開始を目指しており、今年初めに初公開を行う予定です。

この新たな提携により、FCAはArcherのeVTOLコックピットの設計にも貢献することになります。FCAは自動車事業において長年にわたり運転席の設計に携わってきたため、この分野でも豊富な専門知識を有しています。Archerの機体は電動モーターで駆動し、最高速度150mph(約240km/h)で最大60マイル(約96km)飛行可能です。Archer eVTOLは静粛性と効率性を重視して設計されており、FCAとの提携による製造コスト削減により、量産体制の実現と持続性の向上を目指しています。

最終的にアーチャーは、FCAの支援を得てプロセスの効率化を実現し、eVTOLを市場投入することで、エンドユーザーが手頃な価格で利用できる健全なビジネスにしたいと考えています。パロアルトに拠点を置くアーチャーは、最終的には年間数千機のeVTOL機を生産できる規模まで生産を拡大し、世界中の都市で将来的に展開されるエアタクシーサービスに活用することを目指しています。

パロアルトに拠点を置き、共同創業者のブレット・アドコック氏とアダム・ゴールドスタイン氏によって率いられ、エアバスのVahana eVTOLイニシアチブで主任エンジニアを務めたジェフ・バウアー氏などの業界幹部も加わるArcherは、ウォルマートのeコマース事業の現社長兼CEOであるマーク・ロア氏(同氏は小売業者に買収された当時、Jetの共同創業者兼CEOだった)の支援を受けて、今年初めにステルス状態から脱した。

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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。

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