次に観たいテレビ番組、観たい映画、ストリーミングしたいポッドキャスト、読みたい本などをおすすめしてくれるアプリを開発するLikewise社が、本日、エンターテイメントに特化したAIコンパニオン「Pix」をリリースしました。Likewise社独自の顧客データとパートナー企業OpenAIの技術を組み合わせて開発されたPixは、テキストメッセージやメール、モバイルアプリやウェブサイト内でPixとコミュニケーションを取ったり、音声リモコンを使ってPixのTVアプリに話しかけたりすることで、エンターテイメントのおすすめをしたり、その他の質問に答えたりすることができます。
2017年に元マイクロソフトのコミュニケーション責任者ラリー・コーエン氏によってビル・ゲイツ氏の資金援助を受けて設立されたこのレコメンデーションスタートアップは、ユーザーが新しいテレビ番組、映画、書籍、ポッドキャストなどを簡単に見つけられるだけでなく、他のユーザーをフォローしたり、お気に入りのリストを作成して共有したりできる方法を提供することを目指しています。現在、エンターテイメントコンテンツを再生するために使用するストリーミングサービスやアプリには、レコメンデーション機能が組み込まれていることが多いですが、Likewiseは600万人以上の登録ユーザーと200万人以上の月間アクティブユーザーを擁しています。
Pixの開発にあたり、同社は約6億件の消費者データポイントに加え、機械学習アルゴリズム、そしてOpenAIのGPT 3.5および4の自然言語処理技術を活用しました。このAIチャットボットは、Likewiseと同様に、個々のユーザーの好みを学習し、パーソナライズされたおすすめ情報を提供します。さらに、ユーザーの興味に合った新しいコンテンツが利用可能になった際にも、ボットはユーザーにアプローチします。

Pix を使用するには、チャットボットに「Prime または Hulu で怖い映画をおすすめできますか?」「『サイレント・ペイシェント』に似たスリリングな小説は何ですか?」「Netflix または Max で現在トレンドになっているドキュメンタリーは何ですか?」などの質問をすることができます。これらの質問は、(877) TEXTPIX にテキストを送信するか、[email protected] にメールを送信するか、Likewise アプリで行うことができます。
Pixが応答すると、おすすめアイテムに関する情報を提供するウェブページへのリンクも表示されます。このページには、説明、評価、レビュー、そして映画やテレビ番組の場合は予告編などの詳細情報も表示されます。ユーザーは、今すぐストリーミング再生したい場合は、Likewiseから直接番組や映画を起動することもできます。
テキストや電子メールなどの従来のコミュニケーション方法ではなく AI チャットボットを提供することで、アプリをダウンロードする習慣はないが、それでも新しいテクノロジーを試してみたいと思っている一般ユーザーへの訴求力が高まる可能性があります。
「AIチャットボットは当然ながら世間の注目を集めていますが、Pixのようなパーソナルコンパニオンは、まもなくAIを私たち一人ひとりの日常に実用的なものにしてくれるでしょう」と、LikewiseのCEOであるイアン・モリス氏は発表の中で述べています。「Likewiseは、いつでもどこでも利用できる真のパーソナルエンターテイメントコンパニオン、Pixを発表できることを大変嬉しく思っています。Pixは、誰もが次に好きなテレビ番組、映画、本、ポッドキャストを見つけるのに役立ちます」とモリス氏は付け加えました。
テッククランチイベント
サンフランシスコ | 2025年10月27日~29日
本日より公開されているPixは無料でご利用いただけます。同社は、消費者がスポンサーの注目の製品やサービスとともに新しいコンテンツを発見できるようにすることで、広告主導のモデルを通じて収益を上げています。
サラは2011年8月からTechCrunchの記者として働いています。彼女はReadWriteWebで3年以上勤務した後、TechCrunchに入社しました。記者になる前は、銀行、小売、ソフトウェアなど、様々な業界のIT業界で働いていました。
Sarah からの連絡を確認したり連絡を受けたりする場合は、[email protected]にメールを送信するか、Signal で sarahperez.01 に暗号化されたメッセージを送信してください。
バイオを見る