
ライフロング・グループが率いるコンソーシアムは、経営難に陥っていたスタートアップ企業ゴーメカニックを買収した。これは、セコイア・インディアが支援するこのスタートアップ企業が、財務報告に「重大な誤り」があったことを認めてから数か月後のことだ。
ヒーローやゼネラル・モーターズなど自動車業界の大手企業数社にサービスを提供するニューデリーに本社を置くライフロング・グループは、今年初めに投資家らが急いで会社売却を進めていたゴーメカニックの買収入札に勝利したと発表した。
「この取引は、エコシステム全体の保全に貢献し、ゴーメカニックの従業員に継続的な生活手段を提供することも可能にする」と、ゴーメカニックの現在主要投資家であるライフロング・グループは声明で述べた。
この買収は、GoMechanicの創設者らが事実を偽り述べ、収益の数字を水増しし、投資家に情報を与えず、虚偽の口実で新たな資金を調達しようとしていたことが明らかになったことを受けて、インドのスタートアップ・コミュニティーにおける恥ずかしい出来事の頂点を極めるものとなった。
ライフロング・グループによると、ゴーメカニックは800カ所の整備工場を運営し、1月には3万台の車両の整備を行った。
GoMechanicの既存投資家であるTiger Global、ソフトバンク、マレーシアのKhazanahといった著名な出資者は、昨年GoMechanicへの新規投資を検討したものの、様々な理由から断念した。TechCrunchが以前報じたように、修理や洗車などの自動車関連サービスを提供するGoMechanicに対し、既存出資者が調査を依頼したところ、多くのガレージが架空のものであるなど、様々な問題が判明した。
新たな資金調達の見通しが立たない中、GoMechanicは経費削減に躍起になり、従業員の70%を解雇した。創業7年のスタートアップである同社は、これまで6,000万ドル以上を調達し、昨年は評価額を12億ドルに引き上げることを目指していた。しかし、ここ数週間で評価額は3,000万ドルにまで引き下げられた。
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マニッシュ・シンはTechCrunchのシニアレポーターで、インドのスタートアップシーンとベンチャーキャピタル投資を取材しています。また、世界的なテクノロジー企業のインドでの活動についてもレポートしています。2019年にTechCrunchに入社する前は、CNBCやVentureBeatなど、12以上のメディアに寄稿していました。2015年にコンピュータサイエンスとエンジニアリングの学位を取得しています。連絡先はmanish(at)techcrunch(dot)comです。
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