
経営難に陥ったEV新興企業ファラデー・フューチャーは、ロサンゼルス本社の維持をめぐり、昨年製造した全11車種を対象にした初のリコールを発令した。
リコールは、ファラデー・フューチャー社製SUV「FF91」のエアバッグ警告灯の不具合が原因となっている。同社は、エアバッグに問題が発生した場合、車両のソフトウェアのエラーにより警告灯が点灯しない可能性があることを発見したようだ。
ファラデー・フューチャー社は、ソフトウェアの修正のため、「オーナーの車両をコンシェルジュが引き取り、再配達する」としている。これまでのところ、初期の顧客には、セリング・サンセットのジェイソン・オッペンハイムや(そう、本当です)歌手のクリス・ブラウンといった著名人が名を連ねている。
ファラデーのリコールは、同社の資金繰りが極めて悪化している中で行われた。ロサンゼルス本社の地主は、同社が複数回の賃料支払いを滞納したことを受け、同社を立ち退かせようとしている。(審問は4月上旬に予定されている。)ファラデーは、残りの従業員の多くを一時帰休または減給しており、TechCrunchが閲覧したメールによると、このコスト削減策は最近3月中旬から下旬まで延長された。
それでも、約10年が経過し、40億ドル近い損失を被った後、ファラデー・フューチャー社がリコールを出す必要に迫られるまでに至ったことは注目に値する。
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ショーン・オケインは、テスラやイーロン・マスクを追いかける多くのスタートアップ企業など、急速に進化する輸送業界のビジネスとテクノロジーを10年間取材してきた記者です。直近ではブルームバーグ・ニュースの記者として、悪名高いEV SPACの失敗談を報じる一翼を担いました。それ以前はThe Vergeで勤務し、コンシューマー向けテクノロジーの取材、多数の短編・長編動画の司会、製品写真やエディトリアル写真の撮影、そしてレッドブル・エアレースの機内で気を失いそうになった経験もあります。
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