
Unity と ironSource の合併案が正式に締結され、両社は協力して開発者がゲームを構築し収益化するためのエンドツーエンドのプラットフォームを構築することになった。
汎用ゲームエンジン「Unity」で知られるUnityと、広告やクロスチャネルマーケティングなどを統合するツールを開発者に提供するアドテク企業ironSourceは、7月に44億ドルの全額株式交換による買収で提携する計画を初めて発表した。
2つの上場企業の株価は、2022年7月までにそれぞれ約75%と約50%下落しており、合併の決定は景気後退が一因ではあるものの、少なくとも1人のアナリストが指摘したように、昨年導入されたAppleのApp Tracking Transparency(ATT)フレームワークも影響している。UnityとironSourceはどちらも、新規ユーザー獲得のために開発者による広告購入に依存しており、ATTはその点で摩擦を生み出していた。そのため、両社のリソースを統合することで、それぞれの株価下落をある程度緩和できるだろう。
「業界を変革するこの合併の原動力は、開発プロセス全体を通して開発者の皆様にさらなる価値を提供することです」と、ironSourceのCEO、トマー・バージーヴ氏はプレスリリースで述べています。「両社の製品ポートフォリオをより深く統合し、優れたゲーム制作とそれを成功へと導くビジネスへのフィードバックループを強化していくことで、今後の展開に非常に期待を感じています。そうすることで、これまで以上に多くのクリエイターが成功を収められる世界を創造できるでしょう。」
注目すべきは、UnityとironSourceが最初に計画を発表してから数週間後、AppLovinがUnityに対し200億ドルの買収提案を提示し、この交渉に大きく参入したことです。この提案は、UnityがAppLovinのライバルであるironSourceとの合併計画を中止することを条件としていました。Unityは検討を重ねた結果、最終的にこの提案を拒否しました。取締役会はAppLovinの提案が「優れた提案」ではないと指摘しました。
トピック
ポールはロンドンを拠点とするTechCrunchのシニアライターで、主に(ただしそれだけではない)英国およびヨーロッパのスタートアップの世界に特化していました。オープンソースソフトウェアビジネスなど、情熱を注いだ他のテーマについても執筆していました。2022年6月にTechCrunchに入社する前は、The Next Web(現在はFinancial Times傘下)とVentureBeatで、コンシューマー向けおよびエンタープライズ向けテクノロジーを10年以上取材してきました。企画書の送付先:paul.sawers [at] techcrunch.com セキュア/匿名の情報はSignal(PSTC.08)まで。また、Bluesky(@jambo.bsky.social)にも参加していました。
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