
マイクロソフトは本日、Honeywell Quantum Solutions、IonQ、1QBitなどのパートナーが提供する量子ハードウェアおよびソフトウェアツールを利用できるクラウドベースのプラットフォーム「Azure Quantum」のパブリックプレビューを開始したことを発表しました。Azure Quantumは昨年5月に限定プレビューを開始しました。当時は、一部のマイクロソフトパートナーと顧客のみに公開されていましたが、本日より量子コンピューティングに関心のあるすべての方がこのサービスを試すことができます。
このサービスは、開始時に少量の無料利用枠を提供しています。ただし、その後はすぐに高額になる可能性があります。料金表はこちらでご確認いただけますが、基本的な機能を試すためにシステムを使用する場合は、1コンピューティング時間あたり約10ドルかかります。

量子コンピューティングはまだ初期段階であるため、Microsoftのプラットフォームであれ、IBMやRigettiなどの競合他社のプラットフォームであれ、特定のプラットフォーム上で構築するということは、特定のツールセットを購入することを意味します。Microsoftの場合、それはオープンソースのQuantum Development KitとそのQ#言語、そして最近発表されたLLVMベースのハードウェアに依存しない量子中間表現(QIR)中間言語です。
「Azure Quantum のパブリック プレビューへの移行は、量子コンピューティングと当社のエコシステムにとって重要なマイルストーンです」と、Microsoft Quantum のゼネラル マネージャーである Krysta Svore 氏は書いています。「これは、National Quantum Initiative の量子研究センターへの選定、新しい Azure Quantum パートナーの追加、量子ビットの制御回路のスケーリングにおけるハードウェアの進歩など、昨年見られた勢いを継続するものです。」
マイクロソフトの量子コンピューティングプラットフォームが限定プレビュー中
マイクロソフト自身の量子コンピュータ開発への取り組みは、まだ実用的な量子ビットの実現には至っていませんが、他の分野では大きな前進を遂げています。しかし当面は、このプラットフォームの基盤構築において、この分野の他の企業との提携に注力しています。これにより、同社は「量子ソリューションのための世界初のフルスタック・パブリッククラウド・エコシステム」を提供していると謳っています。
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トピック
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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。
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