
オープンソースデータベース企業MotherDuckは、総額4,750万ドルを調達し、本日、サーバーレスクラウド分析プラットフォームのローンチを発表しました。Google BigQueryの創業エンジニアであるJordan Tigani氏が共同設立したMotherDuckは、これまで、分析ユースケース向けの埋め込み型オープンソースデータベースであるDuckDBの開発者と共に、プラットフォームの構築に注力してきました。
DuckDBの特長は、インプロセスSQL互換の分析プロセスデータベースであるため、開発者は複雑な管理なしに分析データベースのメリットを享受できることです。Postgresなどのデータベースとは異なり、設定はほとんど不要で、アプリケーションに組み込まれているためデータ転送が非常に高速です。そのため、DuckDBはローカルデータ分析に最適です。MotherDuck自身もDuckDBを「分析ワークロード向けのSQLite」に例えています。

「規模の大小を問わず、ほぼすべての組織がデータから価値を引き出す方法を模索する中で、規模よりもインサイトを容易に導き出すことの方が重要になってきています。本日は当社にとって記念すべき日ですが、これはこの道のりにおける最初の羽ばたきに過ぎません」と、MotherDuckのCEOであるティガニ氏は述べています。「MotherDuckのプラットフォームとDuckDB Labsのデータベースを組み合わせたイノベーションは、今後数年間のモダンデータスタックの進化において重要な役割を果たすと確信しています。最終的には、DuckDBのパワーをより多くの人々に届けるというビジョンを実現できることを誇りに思います。そしてもちろん、分析ダッキングを素晴らしいものにすることも目指しています。」
MotherDuckは明らかに、ここでよく使われる手法を踏襲しています。オープンソースプロジェクトのSaaS版を立ち上げることは、結局のところ、これらのツールを収益化するための現在のデフォルトです。しかし、同社は適切なタイミングでプラットフォームを立ち上げています。データ戦略をAIに重点を置いていない企業でさえ、データを運用化することの価値をますます認識しており、既存のツールの多くはビッグデータのユースケースに重点を置いていますが、DuckDB、そしてMotherDuckのサーバーレスサービスは中小企業にも対応しています。
MotherDuck チームは、この新しいサービスにより、データがすでにクラウドにあるユーザーが DuckDB に移行するのも容易になると強調しています。
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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。
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