Zapierは本日、ユーザーがビジネスクリティカルなプロセスを計画し、図表化することを支援する新ツール「Canvas」のリリースを発表しました。このツールにはAIが組み込まれており、これらのプロセスをZapierベースの自動化へと変換するのに役立ちます。Canvasは現在、早期アクセス版として提供されています。
さらに同社は本日、自動化を最優先とするデータベース サービスである Tables が全ユーザーに一般提供されるようになったことも発表しました。
創業11年のZapierは本日、(バーチャル)ZapConnectユーザーカンファレンスを開催します。長年にわたり、Zapierは顧客にWebサービス同士を接続するための基本ツールを提供するだけでなく、より複雑な統合やワークフロー自動化の構築を可能にするプラットフォームへと進化を遂げてきました。ある意味では、Zapierは「ローコード/ノーコード」という呼称が普及する以前から存在していました。Zapierの共同創業者兼CEOであるウェイド・フォスター氏は本日、人々がZapierを基盤としてプロジェクト全体、そして時にはビジネス全体を構築していると語りました。しかし、それは同時に多くの課題にもつながり、同社は現在、CanvasやTablesといった機能を通じてこれらの課題の解決に取り組んでいます。

「私たちが気づき始めたことの一つは、これらのツール(Zapierで構築したもの)を導入していくと、最初の頃はかなり満足感が得られるということです。『わあ、これはすごい。すごい。すごく速い。誰の助けも必要なかった。これはすごい。最高だ』と思うからです。そして、その次に成功のどん底が訪れます。プロジェクトが大きくなり、突然、あらゆるものをつなぎ合わせ、協力者を招き入れ始めると、物事が少し混乱し始めます。『ああ、どうしよう?』と自問自答するのです。そして、TablesとCanvasは、この問題を解決するのにぴったりなのです。」
フォスター氏によると、現在Zapierのバーチャルエディタを使えば、Zapierで作成したすべてのコンポーネントを視覚化できるものの、ほとんどのユーザーにとって、それはワークフローの一部しかカバーしていないとのことです。Zapierに接続していないコンポーネントは、そこに表示されません。Canvasの目的は、Zapierに接続しているかどうかに関わらず、ユーザーがワークフロー全体をマッピングできるようにすることです。

「Canvasは、プロセスをエンドツーエンドでマッピングできる視覚的なダイアグラムツールです。Zapierが接続するコンポーネントは、Canvas内で実際に編集できます」とフォスター氏は説明します。「将来的には、Zapierに接続しているかどうかに関係なく、あらゆるコンポーネントをCanvas内で編集できるようにしたいと考えています。」
つまり、Canvas には基本的に 2 つのコンポーネントがあります。プロセスを文書化するための基本的なフローチャート作図ツールとして使用することも、すでに接続されているコンポーネントの場合は、それらのプロセスを編集するためのインターフェイスとして使用することもできます。
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もちろん、これにはAIの要素も含まれています。Canvasにどのような問題を解決したいかを伝えると、サービスが自動的にプロセスを生成してくれます。豪華な誕生日パーティーを計画している場合でも、複雑なビジネス上の問題に対応している場合でも、Canvasはそれに対応しています。Canvasには、より標準的なテンプレートライブラリも用意されています。

他のほぼすべての企業と同様に、ZapierもAI、特に生成型AIを自社のサービスに組み込む方法を模索しています。「LLMは、これまでビジネスで抱えてきた最も困難な問題、おそらくまだ解決できていない問題を振り返り、LLMによってそれらの問題解決が容易になるかどうかを確認する良い機会です」と、フォスター氏はAIの活用に関する自身の考え方について語りました。
CanvasのリリースとTablesの一般提供開始に加え、Zapierは本日、いくつかの小規模な機能アップデートもリリースします。これには、最大10個のパスを処理できる新しいインタラクティブエディター、新しい管理コントロール、そしてより多くの連携機能(現在6,000件以上)が含まれます。
フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。
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