マイクロソフトが主権のためのクラウドを開始

マイクロソフトが主権のためのクラウドを開始
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画像クレジット: Krisztian Bocsi/Bloomberg / Getty Images

マイクロソフトは本日、Inspire カンファレンスにおいて、ユーザーのデータが特定の地域で保存および処理されることを保証する必要がある、特にヨーロッパの公共部門の顧客向けの新しいソリューションである Microsoft Cloud for Sovereignty の提供開始を発表しました。

「今日、公共部門のお客様は、幅広いプラットフォーム機能、回復力、俊敏性、そしてセキュリティなど、Microsoft Cloud のあらゆる機能を活用できます」と、同社は本日の発表で説明しています。「Microsoft Cloud for Sovereignty が加わることで、お客様はデータに対するより高度なコントロールと、クラウドの運用およびガバナンスプロセスの透明性の向上を実現できます。」

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ユーザーは、Azureの60を超えるデータセンターリージョンのいずれかでワークロードを実行し、Microsoftの標準的なクラウドサービス(Microsoft 365、Dynamics 365、Azureプラットフォームなど)にアクセスできるようになります。そして、これらすべてのサービスについて、規制要件を満たすためのレジデンシーオプションを有効にできるようになります。また、Azure Landing Zoneと同じインフラストラクチャ・アズ・コードおよびポリシー・アズ・コード機能を用いて、コンプライアンスオプションを推奨・適用する「ソブリン・ランディングゾーン」も提供します。これにより、公共部門の顧客は容易に導入・運用を開始できるだけでなく、ニーズに合わせてポリシーを柔軟にカスタマイズできるようになると同社は主張しています。

もちろん、他の大手クラウドプロバイダーも、データ主権規制へのコンプライアンスを確保するための独自のシステムを提供しています。例えば、Googleは最近、Workspace製品向けの「Sovereign Controls」を発表しました。一方、AWSはこれらの機能を構築するためのあらゆる基本機能を提供するだけでなく、サードパーティベンダーやコンサルタントのネットワークを活用して顧客にこれらの機能を提供しています。しかし、Azureほどデータガバナンスに重点を置いているプロバイダーは少なく、Azureはより収益性の高い公共部門の顧客獲得を目指す上で、この取り組みが成果につながる可能性があります。

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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