スマートマグメーカーのEmberが医療用ストレージへの展開を目指し2,350万ドルを調達

スマートマグメーカーのEmberが医療用ストレージへの展開を目指し2,350万ドルを調達
画像クレジット: Ember

2月、エンバーの新たなコンシューマー部門CEOに就任した元ダイソン幹部のジム・ローワン氏は、TechCrunchに対し、同社の名を冠した温度管理スマートマグ以外にも事業を拡大する計画について説明しました。当時、ローワン氏はコールドチェーン、特に医薬品輸送が、今後エンバーにとって重要な分野となる可能性があると指摘していました。

Emberは、シリーズEで新たに2,350万ドルを調達し、その約束を果たす準備が整ったようだ。これにより、調達総額は約8,000万ドルに上る。注目すべきは、このラウンドを主導したのはFoxconnの子会社GOLDTekとシンガポールに拠点を置くEDBIだ。EDBIの調達は、Emberが国際的なプレゼンス拡大を目指し、東南アジアにR&Dセンターを開設する計画を発表した直後のことだ。

同社はこれに伴って従業員数をさらに拡大しており、今年すでに従業員数を76%増やしたとしている。

「5年前にEmberを設立して以来、当社の使命は常に、精密温度制御の専門知識を活かして、お客様の現実的な問題を解決することです」と、創業者兼グループCEOのクレイ・アレクサンダー氏はリリースで述べています。「現在までに、Emberは温度制御、データ、接続性に関する129件以上の特許を取得しています。今回の追加資金は、今後数年間、特にヘルスケアと乳児栄養分野において、当社の膨大な特許ポートフォリオ全体にわたる技術を実現する上で重要な役割を果たすでしょう。」

コールドチェーン分野では、同社は「初の自己冷却型クラウドベース配送ボックス」の近々登場を示唆した。この技術は製薬業界をターゲットとしており、現在前例のない負担にさらされているグローバルサプライチェーンへの対応を目指している。

トピック

ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラー寄稿者でもあります。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。

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