
CNBCが「事情に詳しい」関係筋を引用し報じたところによると、SpaceXは新たな資金調達ラウンドを実施し、総額8億5000万ドルを調達した。報道によると、この新たな資金調達により、未だ非公開である同社の評価額は約740億ドルに達した。
これは大方の基準からすれば巨額の資金調達だが、SpaceX自身にとってはそうではない。2002年に設立されたこの宇宙打ち上げ企業は、今回の資金調達を含め、これまでに60億ドル以上を調達しており、昨年8月には20億ドルのベンチャー投資ラウンドを実施した。この資金は評価額460億ドルで投資されたため、少なくとも民間投資家の視点から見ると、同社の価値は2回の資金調達の間の6ヶ月間で大幅に上昇したことになる。
SpaceX は、これまで多くのことを達成してきた。これには、1,000 基を超える稼働中の衛星に Starlink ブロードバンド衛星群を構築すること、Dragon 宇宙船に搭乗して国際宇宙ステーションに最初の運用 NASA 乗組員を打ち上げること、Starship 宇宙船の高高度飛行テストを 1 回だけでなく 2 回実施して比較的良好な結果を出すこと、そして、最初の専用ライドシェア ミッションを開始して、大規模な新規の潜在的打ち上げ顧客グループの実現可能性を実証することなどが含まれる。
同社は既存の資本を背景に多くの成果を上げてきたが、近年の成功は、さらなる資金調達のための確かな基盤となったことは間違いない。Starshipの宇宙実証に向けた継続的な開発や、Starlinkを真に地球規模のネットワークへと構築するという資本集約的な取り組みなど、まだやるべきことが山積しているため、この資本は有効活用される可能性が高い。
スペースXはアクセス開放に続き、スターリンクサービス向けにさらに60機の衛星を打ち上げた。
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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。
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