今年の夏、タイム誌に掲載された派手な論説記事の中で、ハフィントン・ポストの創設者アリアナ・ハフィントン氏とOpenAIのCEOサム・アルトマン氏は、より健康的なライフスタイルを促進するAI搭載アシスタントの開発を目指すベンチャー企業「Thrive AI Health」の設立を発表しました。ハフィントン氏のメンタルウェルネス企業Thrive GlobalとOpenAI Startup Fundの支援を受けるThrive AI Healthは、睡眠、食事、フィットネス、ストレス管理、そして「つながり」に関するパーソナライズされたアドバイスを提供する「AIヘルスコーチ」の開発を目指すと、ハフィントン氏とアルトマン氏は記しています。
数か月が経ちましたが、Thrive AI Health のアシスタントはまだ開発途中のようです。
TechCrunchは、Thrive AI Healthの公式ウェブサイトで、同社の製品の最小限の機能を備えたデモを発見した。デモは大部分が機能していないものの、OpenAIのChatGPTのようなチャットボットに似たUIを備えている。「私の睡眠パターンを分析してもらえますか?」「先週の心拍数はどれくらいでしたか?」といった質問を提示し、年齢、体重、既往症といった個人の健康情報を入力するフィールドも用意されている。

「健康の軌跡を追跡し、活動を記録し、パーソナライズされたインサイトを得るための機能をぜひお試しください」とウェルカムメッセージには書かれています。「私たちは、あなたのあらゆる成長をお手伝いします!」

Thrive AI Healthは4ヶ月前の発表以来、異例の静けさを保っている。CEOのデカルロス・ラブ氏は7月以降、Xに投稿していない。ベータ版プログラムへの登録開始を除けば、Thrive AI Healthは報道陣への露出を最小限に抑えている。
10月のプレスリリースでは、プレミアム個人健康管理プラットフォームであるFunction Healthの加入者は、希望に応じてThriveのヘルスコーチとデータを共有し、「超パーソナライズされた行動変容の推奨」と「独自の健康パターンに合わせたリアルタイムのガイダンス」を受けることができるようになると述べられている。
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サンフランシスコ | 2025年10月27日~29日
LinkedIn によると、ウェブサイトで採用活動を行っている Thrive AI Health の従業員数は 10 人未満です。
7月にお伝えしたように、Thrive AI Healthは、AIを活用したパーソナライゼーションを備えた健康関連アプリの開発を目指すテクノロジー業界の長年にわたる取り組みの最新のものです。多くの取り組みは、ビジネス面、技術面、そして規制面で解決困難なハードルに直面してきました。アルトマン氏とハフィントン氏の関与はThriveの存在感を高めました。しかし同時に、Thriveに対する厳しい監視も強化されることは間違いありません。
カイル・ウィガーズは2025年6月までTechCrunchのAIエディターを務めていました。VentureBeatやDigital Trendsに加え、Android Police、Android Authority、Droid-Life、XDA-Developersといった様々なガジェットブログにも記事を寄稿しています。音楽療法士のパートナーとマンハッタンに在住。
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