
Google Cloud は本日、クラウドの使用によって発生する炭素排出量の詳細を示すカスタム カーボン フットプリント レポートをユーザーに提供する新しい (無料の) 機能を発表しました。
Google Cloud自身も、2030年までに100%カーボンフリーエネルギーで運営したいと長年表明してきました。すでに再生可能エネルギーの購入でエネルギー使用量を賄っています。しかし、これはGoogle Cloudに限った話ではありません。今日では、ほぼすべての企業が排出量削減目標の達成方法を模索しています。しかし、クラウドコンピューティングが環境に与える影響を定量化することは非常に困難です。そこで、企業がクラウド利用による環境への影響を社内外に報告しやすくすることが、この取り組みの狙いです。
「お客様はこのデータをレポート作成、内部監査、そして二酸化炭素削減の取り組みに活用できます。HSBC、ロレアル、アトスといったお客様との連携により、当社の二酸化炭素排出量レポートは新たなレベルの透明性をもたらし、お客様の気候変動目標達成を支援します」と、CTOオフィスでGoogle Cloudのサステナビリティに関するデータおよびテクノロジー戦略を率いるジェン・ベネット氏は述べています。「お客様は、プロジェクト別、プロダクト別、地域別にクラウド排出量を経時的にモニタリングできるため、ITチームや開発者は二酸化炭素排出量の削減に役立つ指標を活用できます。デジタルインフラストラクチャの排出量は、実際には環境フットプリントの一部に過ぎませんが、二酸化炭素排出量を計上することは、すべての企業が掲げる二酸化炭素削減目標の進捗状況を測るために不可欠です。」

ベネット氏が指摘したように、企業が正確な報告体制を整えれば、気候への影響を軽減するための推奨事項を提供することは自然な流れです。具体的には、Google Cloud の Unattended Project Recommender に炭素排出量の推定値を追加し、アイドル状態のリソース数を削減するとともに、Active Assist Recommender にサステナビリティへの影響カテゴリを追加します。
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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。
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