ロシア最大の航空会社アエロフロートがハッキングされシステムが「破壊」されたため、フライトが停止

ロシア最大の航空会社アエロフロートがハッキングされシステムが「破壊」されたため、フライトが停止
2025年7月28日、モスクワ郊外のシェレメチェヴォ国際空港で人々がフライトを待っている。当局によると、ロシアの国営航空会社アエロフロートへのサイバー攻撃により、7月28日に42便が欠航となった。この事件の犯行声明はウクライナとベラルーシのハッカー集団が出した。
画像クレジット:タチアナ・マケエワ / AFP / ゲッティイメージズ

ロシア最大の航空会社アエロフロートが月曜日にサイバー攻撃を受け、ロシア全土の航空便が運航停止となった。 

サイバー攻撃の詳細は不明だが、ロシアの組織を標的にすることで知られる親ウクライナのハッカー集団「サイレント・クロウ」が、ロシアによるウクライナ戦争の継続を理由に、ベラルーシのハッカーとともにサイバー攻撃の犯行声明を出した。 

TechCrunchが閲覧したTelegramの投稿で、ハッカー集団は、テラバイト規模の社内データを含むアエロフロートの重要システムを乗っ取ったと述べている。ハッカー集団は、アクセス可能な同航空会社のシステムを「破壊した」と述べている。ハッカー集団が投稿したスクリーンショットには、社内ユーザーの社内アクティブディレクトリや複数のファイル共有を含む、複数のアエロフロートシステムへのアクセスが写っているとされている。

ハッカーらはまた、「アエロフロート航空を利用したことがある」ロシア人全員の個人データを入手したと主張した。

アエロフロートのウェブサイトは月曜日時点では利用できず、「一時的に制限されています」というエラーメッセージが表示された。

モスクワのシェレメチェヴォ空港内部の映像(写真)には、出発画面に数十便の欠航が表示されている。

ロシア検察当局の声明によると、60便以上のフライトが「ハッカー攻撃」を理由に欠航となった。検察当局は、このサイバー攻撃について刑事捜査を開始したと発表した。

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ザック・ウィテカーはTechCrunchのセキュリティエディターです。彼はまた、毎週のサイバーセキュリティニュースレター「今週のセキュリティ」の執筆者でもあります。

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