
積層造形の世界もSPACブームの影響を受けています。Desktop Metal、Shapeways、Markforged、Velo3Dはいずれも、SPACプロセスを経て上場する計画を完了、または発表しています。オースティンに拠点を置くEssentiumは今週、Atlantic Coastal Acquisition Corporationとの逆さ合併により、増え続けるSPACリストに自社を加える計画を発表しました。
この買収により、合併後の企業価値は9億7,400万ドルとなり、これにはアトランティック・コースタルからの現金3億4,500万ドルが含まれます。エッセンティウムは、現在進行中のサプライチェーンの問題が、積層造形/3Dプリンティングへの関心の高まりの要因であると指摘しています。
「貿易不均衡や世界的なパンデミックといった課題の深刻化により、既存のグローバルサプライチェーンモデルにおける根本的な欠陥がさらに悪化しており、これらはすべて長期的な物流のボトルネックにつながっています」と、CEOのブレイク・タイペル氏はリリースで述べています。「本日の発表は、こうした世界的な課題に真正面から取り組むことができる新たな製造パラダイムに向けた、長期的かつ持続可能なソリューションを提供するという当社の取り組みにおいて、大きな節目となります。」
2017年にテイペル氏にインタビューした際、エッセンティウムはプラズマベースのシステムについて詳細を説明した。このシステムは、3Dプリントされたプラスチック材料をプリントしながら融合させ、従来のFDMプロセスよりも強度の高い造形物を生み出す。エッセンティウムはまた、高速押し出しプロセスも採用しており、同社によれば標準的な押し出しよりも5倍から15倍の速度で造形できるという。同社の既存顧客には、米国国防総省、ロッキード・マーティン、フォードなどが含まれる。
取引は2022年第1四半期に完了する予定。
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ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラー寄稿者でもあります。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。
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