Varsityはパリを拠点とする新しい初期段階のVCファンドです。

Varsityはパリを拠点とする新しい初期段階のVCファンドです。
画像クレジット: Varsity

新しいVCファームがステルス状態から姿を現すのは、そうそうあることではありません。今回は、Varsityが初のファンドを発表します。ソシエテ・ジェネラルの元幹部と、セレナ・キャピタルで働いていた2人のVC投資家によって設立されたVarsityは、既に7,000万ユーロ(現在の為替レートで7,500万ドル)を調達し、複数の業種にわたるアーリーステージのスタートアップを支援しています。

これはまだ最初のクローズに過ぎず、VarsityはVarsity Iで最大1億5,000万ユーロ(1億6,100万ドル)の資金調達を目指しています。同社はヨーロッパで約30社のスタートアップ企業に投資する予定です。Varsityのリミテッドパートナーには、フランスの公的銀行Bpifrance、MACSF、Sogecap、そしてElevation Capital Partners(フィーダーファンドの設立を含む)などが名を連ねています。

これは、Varsityが投資機会に応じて100万ユーロから500万ユーロの範囲で投資を計画していることを意味します。さらに、追加投資のオプションも付与されます。Varsityはすでに5社に1500万ユーロを投資しています。チームは特定の業種を念頭に置いていませんが、金融、ヘルスケア、エンタープライズソフトウェア、そして気候変動関連のスタートアップ企業への投資を計画しているとのことです。

創立メンバーは、ソシエテ・ジェネラルの元副CEOディディエ・ヴァレット氏、セレナ・キャピタルで勤務経験のあるカメル・ゼロアル氏とフロラン・トーマス氏の3人です。

フローレント・トーマス(右写真)も2018年にTalentLetterを創設しました。これは、採用候補者を探しているテクノロジー系スタートアップ企業向けのメールニュースレターです。TalentLetterは毎週、急成長中のスタートアップ企業で大きな影響力を発揮できると判断された2人の候補者のプロフィールを送信しています。また、マリー・ブレイヤーと共に、招待制の求人掲示板Karma Drivenも立ち上げました。

カメル・ゼーロウアル(写真左)は、スタートアップ・マフィア・ポッドキャストを制作し、成功したテック系スタートアップ企業の幹部数名にインタビューを行いました。シーズン1ではスワイル社の幹部にインタビューを行い、シーズン2と3ではアランとCheckout.comに焦点を当てました。

両社ともスタートアップエコシステムにおいて既に多くの関係者と知り合いです。そのため、Varsityチームがこれらのプラットフォームをどのように活用して魅力的な投資機会を発掘し、後期段階での成功を確実に実現していくのか、今後の展開が注目されます。

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ロマン・ディレットは2025年4月までTechCrunchのシニアレポーターを務めていました。テクノロジーとテクノロジー系スタートアップに関する3,500本以上の記事を執筆し、ヨーロッパのテクノロジーシーンで影響力のある人物としての地位を確立しています。スタートアップ、AI、フィンテック、プライバシー、セキュリティ、ブロックチェーン、モバイル、ソーシャルメディア、メディアにおいて深い知識を持っています。TechCrunchで13年の経験を持つ彼は、シリコンバレーとテクノロジー業界を熱心に取材する同誌のお馴染みの顔です。彼のキャリアは21歳のときからTechCrunchでスタートしています。パリを拠点とする彼は、テクノロジー業界の多くの人々から、街で最も知識豊富なテクノロジージャーナリストとみなされています。ロマンは、誰よりも早く重要なスタートアップを見つけるのを好みます。Revolut、Alan、N26を取材した最初の人物でもあります。Apple、Microsoft、Snapによる大型買収に関するスクープ記事も執筆しています。執筆活動をしていない時は、開発者としても活動しており、テクノロジーの背後にある仕組みを理解しています。彼は過去50年間のコンピュータ業界に関する深い歴史的知識も有しています。イノベーションと社会構造への影響を結びつける方法を熟知しています。ロマンは、起業家精神を専門とするフランスの名門ビジネススクール、エムリヨン・ビジネススクールを卒業しています。テクノロジー分野で女性の教育とエンパワーメントを推進するStartHerや、テクノロジーで難民のエンパワーメントを支援するTechfugeesなど、複数の非営利団体を支援してきました。

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