AppleがM2を発表

AppleがM2を発表

Appleは本日、次世代Apple Siliconチップの第一弾となるM2を発表しました。Appleは2020年後半に、同社がカスタマイズしたARMベースのCPUとGPU、AIアプリケーション用のNeural Engine、AppleのSecure Enclave、そして各種シグナルプロセッサやI/Oコントローラを統合した初のM1システムオンチップ(SoC)を発表しました。このチップはMacBook Air、13インチMacBook Pro、Mac miniに初めて搭載されました。その後、Appleはより高性能なM1 Pro、Max、Ultraモデルを発売し、現在ではAppleのノートパソコンだけでなく、プロユーザー向けの新しいMac Studioを含むデスクトップにも搭載されています。

M1の初発表から1年半が経ち、AppleがWWDCカンファレンスで次世代Apple Siliconをアピールするのは当然と言えるでしょう。M2はAppleの前回のハードウェアイベントで発表されると既に噂されていましたが、代わりにM1 MaxとM1 Ultraが登場しました。

画像クレジット: Apple

AppleはM2チップの設計において電力効率を重視したと述べています。同社は5nmプロセス技術を用いて製造しており、8コアCPUと10コアGPUを搭載し、合計200億個のトランジスタを搭載しています。メモリコントローラは100GB/秒の統合メモリ帯域幅(M1比50%増)を提供し、最大24GBのメモリをサポートできます。

AppleはM2チップの性能と消費電力を12コアのPCチップと比較しました。同社によると、M2は同じ性能で消費電力は4分の1に抑えられているとのことです。M1と比べて「わずか」18%高速化しているとはいえ、近年の性能向上が1桁台前半にとどまる傾向にあるCPU業界においては、これは大きな飛躍と言えるでしょう。

画像クレジット: Apple

GPUに関しては、M2はM1より2つ多い10コアを搭載しています。これにより、M1と同等の電力レベルで25%、ピークパフォーマンスでは35%のパフォーマンス向上を実現します。

画像クレジット: Apple

一方、M2のニューラルエンジンは40%高速化されるとされています。

M1と同様に、M2は新型Macbook AirとMacbook Proでデビューします。他のM2モデルについてはまだ発表されていませんが、今後1年ほどでM2 Pro、Max、またはUltraが登場しても誰も驚かないのではないでしょうか。

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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