
パーソナル翻訳デバイスは、この10年間で大きな変革を遂げてきました。処理能力、機械学習、クラウドプラットフォームの向上は、いずれもこの発展に重要な役割を果たしてきました。この技術はワイヤレスイヤホンの主流になりつつあり、近年のAI生成プラットフォームの爆発的な増加は、この素晴らしい成果をさらに加速させるでしょう。
それほど遠くない将来、スマートフォンを使ったリアルタイムの対面翻訳が当たり前の時代が来ることは容易に想像できます。もちろん、このような劇的な変化がスタンドアロンデバイスを開発している企業にどのような影響を与えるかはまだ分かりませんが、真に世界を変えるようなテクノロジーがますます身近なものになりつつあるのを目の当たりにしています。

Timekettleが初めて私たちの目に留まったのは2017年、TechCrunchがスタートアップの本拠地である深圳でイベントを開催した時でした。当時、この新興企業は、特大サイズのイヤホンのような対面コミュニケーションデバイスを披露していました。片方を取り、もう片方を相手に渡すと、会話が始まります。
CES 2024で本日発表されたX1 Interpreter Hubは、会議向けに設計された、より堅牢なソリューションです。Timekettleはこれを「世界初の多言語同時通訳システム」と称しています。確かに壮大な主張ではありますが、魅力的なソリューションであることは間違いありません。
このシステムは箱から出してすぐに使用でき、別途アプリをダウンロードする必要はありません。対面での会議では、2台のデバイスをタッチするだけで会話の翻訳が開始されます。ハンドヘルドデバイスには、過去のTimekettle製品と同様にイヤホンが内蔵されています。X1は最大20人まで同時に5言語で会話を行えます。

このシステムは仮想会話にも対応しています。リモートユーザーは、製品に関連付けられた電話番号にダイヤルすることで、翻訳機能にアクセスできます。
Timekettle X1 は本日よりオンラインで販売され、価格は 699 ドルです。
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ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラーコメンテーターとしても活躍しています。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。
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