
Google は、大手テクノロジー企業の大多数と同様に、最近は生成 AI に注力しているかもしれないが、その実験的なルーツに忠実に、この検索大手がかなり奇抜なアート プロジェクトを後援することを止めることはなかった。
Google Art & Culture Labの最新作「Viola the Bird(ビオラ・ザ・バード)」は、AIを用いてチェロとバイオリンの楽曲を理解します。この作品では、セサミストリートのキャラクターを彷彿とさせるアニメーションの鳥「ビオラ」が、ユーザーがウェブブラウザ上の仮想チェロ上でマウスを前後に動かすと、ベートーベン、ヴィヴァルディ、ホルスト、ラヴェルといった名曲を「演奏」します。
Viola の制作者 David Li 氏は、チェロ奏者やバイオリニスト、音楽アレンジャーと協力して AI を開発し、それを応用して、ユーザーのマウスの動きに基づいてチェロやバイオリンの音を生成するオーディオ合成エンジンを作成しました。

「その結果、楽しくて教育的なインタラクティブな音楽実験が生まれました」と、Google Arts & Cultureのプログラムマネージャー、パメラ・ピーター=アグビア氏はブログ記事に記しています。「『Viola the Bird』は、誰もが弦楽器について学び、音楽を通して自身の創造性を探求するための素晴らしい方法です。」
Violaをしばらく使ってみて、「楽しい」部分は確かに感じましたが、このプロジェクトが教育的だとまでは言い切れません。演奏に合わせて楽譜や音符が提供されるわけではなく、テンポを大きく外れて演奏してしまうのを防ぐためのガードレールもありません。
教育法に疑問がある点はさておき、録音機能や、ビオラでジャム演奏できるフリースタイル モードなど、クラシック音楽ファンでも少しの間は楽しめる機能が満載です。
次の昼休みに退屈しているなら、あるいは小さなお子様を楽しませたいなら、Violaを試してみてください。無料です。ただし、期待しすぎないようにしましょう。最近のGoogleのAIを活用した音楽の探求とは異なり、この鳥は特にあなたを驚かせるようなものではありません。
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カイル・ウィガーズは2025年6月までTechCrunchのAIエディターを務めていました。VentureBeatやDigital Trendsに加え、Android Police、Android Authority、Droid-Life、XDA-Developersといった様々なガジェットブログにも記事を寄稿しています。音楽療法士のパートナーとマンハッタンに在住。
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