英国の宇宙打ち上げスタートアップ企業Orbexが再利用可能なロケットのために2400万ドルを調達

英国の宇宙打ち上げスタートアップ企業Orbexが再利用可能なロケットのために2400万ドルを調達
画像クレジット: Orbex

英国を拠点とするOrbexは、BGFとOctopus Venturesが主導し、既存の投資家であるHigh-Tech Gründerfonds、Heartcore Capital、Elecnor SAも参加した、新たな2,400万ドルの資金調達ラウンドを完了した。この新たな投資は、Orbexがすでに取り組んでいた打ち上げロケットの開発と展開に関する「ロードマップの確保」に役立つものであり、同社は現在、2022年を最初の商業打ち上げの目標としている。

オーベックス社は、スコットランドの新宇宙港スペースハブ・サザーランドからオーベックス・プライムロケットを打ち上げる予定で、既に6件の打ち上げ契約を締結している。同社の初打ち上げとなるこのロケットは小型ペイロードロケットで、バイオプロパンを使用するという点で業界でもユニークな特徴を持つ。バイオプロパンは、従来の液体ロケットで一般的に使用される灯油ベースのロケット燃料と比較して、排出量を90%削減できる再生可能な燃料源である。オーベックス社は、回収・再利用性の向上など、他の方法でも環境への影響を軽減することを目指しており、プライムの設計は、打ち上げ後の地球上の海域だけでなく、軌道上にもデブリを残さないことを目指しているという。

このスタートアップ企業は、スコットランドとデンマークにある2つの工場で、既に最初のプライムロケットの製造に着手しています。同社はロケットの製造工程で3Dプリンティングを多用しており、これまでに約6,300万ドルを調達しています。直近の資金調達ラウンドでは、2018年に約3,900万ドルの調達を発表しました。

オーベックスのスコットランドロケット工場の内部を初公開

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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。

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