
大手テクノロジー企業が生成型AIツールの開発で熾烈な競争を繰り広げる中、各社は機密情報の漏洩に慎重になっている。新たな報道によると、Appleは自社のデータが競合他社に流出するのを防ぐため、OpenAIのChatGPTやMicrosoft傘下のGitHubのCopilotといったツールの社内利用を制限しているという。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Appleは機密データが、ユーザーデータを使ってモデルを訓練した開発者の手に渡ることを懸念しているという。注目すべきは、OpenAIが木曜日にiOS向けに公式ChatGPTアプリをリリースしたことだ。また、ブルームバーグの記者マーク・ガーマン氏は、このチャットボットが数ヶ月前からAppleの制限ソフトウェアリストに載っているとツイートした。
ChatGPTはAppleで何ヶ月も前から禁止されているか、制限ソフトウェアリストに掲載されているはずです。本日iOS版ChatGPTがリリースされたことで、この件が改めて重要になったのは明らかです。
— マーク・ガーマン(@markgurman)2023年5月19日
サムスン社は5月、従業員がチャットボットに会社の独自のデータを送信したという3件の別々の事件を記録した後、従業員によるChatGPTなどの生成AIツールの使用を禁止した。
バンク・オブ・アメリカ、シティ、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガンなどの銀行、ウォルマート、通信大手のベライゾンなどの他の組織も、従業員のChatGPTへのアクセスを制限している。
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WSJの報道によると、Appleは独自の生成AIモデルを開発しているとのことだが、その用途については詳しく述べられていない。しかし、最近の求人情報を見ると、Appleが生成AI人材を求めていることが窺える。3月には、ニューヨーク・タイムズ紙が、 Siriの開発チームを含むAppleの複数のチームが言語生成AIの実験を行っていると報じた。
Apple自身も1月にAIを活用した書籍ナレーション機能をリリースし、生成AIに着目しました。先日終了したGoogle I/O開発者会議の主要テーマがAIだったことを考えると、来月開催される世界開発者会議(WWDC)でAppleがAI関連の発表を行うかどうかに注目が集まります。
アップルは生成AIの人材を探している
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IvanはTechCrunchで世界の消費者向けテクノロジーの動向をカバーしています。インドを拠点とし、以前はHuffington PostやThe Next Webなどの出版物で勤務していました。
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