
AppleのiPhone 16発表イベント「It's Glowtime」ではハードウェアに関するニュースが山ほどあったにもかかわらず、Appleは修理可能性について全く触れませんでした。近年、修理の権利を求める運動が勢いを増していることを考えると、これは奇妙な見落としと言えるでしょう。しかし、イベント後に詳しく調査したところ、iPhone 16には、ユーザーがデバイスを修理しやすくするための新機能がいくつか搭載されていることが明らかになりました。
最も興味深いのは、9ボルト電池の低電圧をかけることで緩められる新しい接着剤のデザインです。接着剤は、DIY修理業者にとって最大の悩みの種と言っても過言ではありません。デバイスが薄型化するにつれて、Appleなどのメーカーはネジの代わりに接着剤を使うようになってきました。
Appleのセルフサービスリペアキットが巨大だったのは、まさにこのためです。バッテリー交換のために接着剤を溶かす機械も含まれていました。注目すべきは、この新しいイオン化接着剤はiPhone 16と16 Plusに搭載されているものの、新しいProモデルには搭載されていない点です。
ただし、これらのモデルは内装が再設計されており、コンポーネントへのアクセス性が向上しています。LiDARスキャナーも修理可能になりました。
この方面におけるもう1つの大きなアップデートは、iOS 18での修復アシスタントの追加です。プロの修理担当者と消費者の両方を対象に設計されたこのシステムは、これまでAppleの「パーツペアリング」ポリシーに関連付けられてきたようなパフォーマンスを維持するために、さまざまなモジュールのキャリブレーションを支援するように設計されています。
TrueDepth カメラも、Mac に接続しなくても iPhone 16 モデルで修理できるようになりました。
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ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラーコメンテーターとしても活躍しています。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。
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