
Google I/O 2022の開発者向け基調講演で、GoogleはCloud Runジョブを発表しました。これは、Go、Python、Javaなどの言語を使用してコンテナ化されたアプリを開発およびデプロイするためのGoogle Cloudサービスの拡張機能です。Cloud Runジョブは、データ処理や管理ジョブなど、リクエストに応えずに完了まで実行されるコンテナや、コンテナの複数のコピーを並列実行する必要がある場合向けに設計されています。
Cloud Runは2019年にリリースされ、当時急成長を遂げていたGoogle Cloudのサーバーレスコンピューティングスタックに新たな機能を追加しました。サーバーレスの需要が高まる中、Cloud Runジョブのような機能拡張は、AzureやAmazon Web Servicesといったライバルに対抗するための試みであるように思われます。
本日よりプレビュー版として提供されるCloud Runジョブは、データベースの移行や、毎月の請求書の送信といった運用タスクを実行するスクリプトの実行に使用できます。Googleによると、長時間実行ジョブをサポートする他のプラットフォームと比較して、Cloud Runジョブは作成後すぐに起動し、シンプルなコンテナであればわずか10秒で起動します。
Cloud Run ジョブを使用するには、開発者はジョブを作成します。ジョブには、コンテナイメージ、リージョン、環境変数など、ジョブの実行に必要なすべての設定がカプセル化されています。次に、ジョブをスケジュールに従って実行するように設定するか、手動でジョブを実行して、ジョブの新規実行を作成します。
プレビュー期間中、Cloud Run ジョブは、プロジェクトごと、リージョンごとに、同一または異なるジョブから最大 50 件の同時実行をサポートします。ユーザーは Cloud Console の Cloud Run ジョブページから既存のジョブの表示、実行の開始、実行ステータスのモニタリングを行うことができます。ただし、Cloud Console では現在、新規ジョブの作成はサポートされていません。
Cloud Runジョブは、Googleの人気バックエンドサービスであるFirebaseのアップデートと、新しいフルマネージドPostgreSQLデータベースサービスであるAlloyDBとともに登場します。この2つのうち、おそらくより興味深いのはAlloyDBです。同僚のFrederic Lardinoisが書いているように、AlloyDBはカスタム機械学習ベースのキャッシュサービスを備えており、顧客のアクセスパターンを学習し、Postgresの行形式をインメモリの列形式に変換することで、分析を大幅に高速化します。
トピック
カイル・ウィガーズは2025年6月までTechCrunchのAIエディターを務めていました。VentureBeatやDigital Trendsに加え、Android Police、Android Authority、Droid-Life、XDA-Developersといった様々なガジェットブログにも記事を寄稿しています。音楽療法士のパートナーとマンハッタンに在住。
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