英国の秘密のiCloudバックドア命令に対するアップルの控訴は公開で行われるべきだと人権団体が訴える

英国の秘密のiCloudバックドア命令に対するアップルの控訴は公開で行われるべきだと人権団体が訴える

概要

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Apple プライバシー WWDC 2020
画像クレジット: Apple (ライブストリーム)
  • ナターシャ・ロマス

プライバシー権利団体は、英国政府がiCloudストレージサービスのエンドツーエンド暗号化(E2EE)版にバックドアを設置するよう求めた秘密命令に対するAppleの法的異議申し立てを、非公開でなく公に審議するよう求めている。

この命令の存在は先月の報道で明らかになった。Appleはその後、英国ユーザー向けのAdvanced Data Protection(E2EE)サービスを停止すると発表した。しかし、E2EEサービス内に保存されているデータへの法執行機関によるアクセスを許可することを求める監視命令には、英国外に居住するユーザーの情報も含まれると考えられているため、Appleの今回の措置が法令遵守に合致しているとみなされるかどうかは不透明だ。つまり、Appleがこの命令の合法性に異議を唱えて提訴した控訴の行方に、多くの注目が集まっているということだ。

英国の監視問題に関する控訴は、捜査権限法廷(IPT)で審理されますが、多くの場合非公開で行われます。しかし、人権団体ビッグ・ブラザー・ウォッチ、インデックス・オン・センサーシップ、そしてオープン・ライツ・グループは、IPT議長宛ての共同書簡の中で、iCloud訴訟は公開審理されるべきだと訴えています。

「この訴訟は、Appleの技術を利用する何百万人もの英国国民、そしてAppleの世界中のユーザーのプライバシー権に関わるものです」と彼らは警告している。「英国政府が、民間企業に対し、顧客のプライバシーとセキュリティを侵害するよう強制できると、いつ、どのような根拠で考えているのかを知ることは、公共にとって大きな関心事です。」

書簡によれば、IPTは、国益または公共の利益を脅かす場合を除き、公開で事件を審理する義務を負っている。しかし、3つの団体は、そのような条件は本件には適用されないと主張している。むしろ、iCloud事件を公開することで公共の利益が守られると彼らは主張している。

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