デジタルカードとギフトプラットフォーム「Givingli」が1,000万ドルを獲得

デジタルカードとギフトプラットフォーム「Givingli」が1,000万ドルを獲得

3年前、ベンとニコール・エムラニ・グリーン夫妻は結婚式の準備をしていた際、費用と材料費を節約するため、ギフトレジストリーをデジタル化することに決めました。しかし、いざ贈り物をするとなると、結婚式と同じようにデジタル化を希望していたものの、ウェブ上のデジタルギフトプラットフォームは自分たちの基準を満たしていないことに気づきました。

「私たちが本当に使いたいと思うプラットフォームがないことに気づきました」と、ニコール・グリーン氏はTechCrunchのメールインタビューで語った。「そして同時に、デジタル時代に人々が繋がり、互いを称えるための、より真摯で誠実な方法を求める市場が不足していることに気づきました。」

そこでベンとニコールは2019年、ユーザーがデジタルグリーティングをカスタマイズして誰にでもギフトを送れるオンラインギフトサービス「Givingli」を共同設立しました。同社は本日、Redditの共同創業者であるアレクシス・オハニアン氏が設立したベンチャーキャピタルSeven Seven Sixが主導し、Shopifyの共同創業者兼CEOのトビ・リュトケ氏も参加したシリーズAラウンドで1,000万ドルを調達したことを発表しました。この調達により、ロサンゼルスを拠点とする13名の従業員を抱える同社の累計調達額は1,300万ドルとなりました。

「Givingliへの注力を強化しているのは、彼らが有機的な成長を続けるだけでなく、この不確実な時代においても、優しさと繋がりを商品化することで繁栄を続けているからです」とオハニアン氏はTechCrunchへのメールで述べた。「これはギフトプラットフォームであると同時にソーシャルネットワークでもあり、ギフトをデザインするアーティスト、パートナーであるブランド、そして最終的にはギフトを贈る人と受け取る人が繰り返し訪れ、その感想を広めてくれる、すべての人にとって価値のある存在となっています。」

ギヴィングリ
画像クレジット: Givingli

実際、ニコールはGivingliを、ありきたりなデジタルギフトマーケットプレイス以上の存在だと捉えています。このサービスはメッセージ機能を備えており、家族や友人とのグループチャット機能では、eカードやeギフトに返信して感謝の気持ちを伝えることができます。ユーザーは友人や家族の誕生日をリマインダーで知ることができます。また、メール、テキストメッセージ、ソーシャルメディアで共有できるカードは、スターバックス、ナイキ、ターゲットなどのブランドパートナーや独立系アーティストがデザインしたカードから選ぶことができ、テキストメッセージに加えて、自分の写真や動画も追加できます。

2020年、GivingliはSnapchatとの提携により、アプリ内統合を通じてギフトサービスをSnapchat内に導入しました。同社は現在、デスクトップアプリの開発に注力しており、近日中に早期アクセス版をリリース予定です。ニコール氏によると、このアプリは「パワーギフター向けの機能をさらに充実させる」とのことです。(Givingliは以前はiOSのみの提供でした。)

「人々は、人生における特別な関係を祝い、繋がりを保つために、より身近で実用的な方法を求めています。遠く離れていても、愛や思いやりの言葉を分かち合いたいと考えているのです」とニコールは言います。「Givingliは、贈り物の心と気持ちに焦点を当て、お客様が移動に費やす時間、無駄な時間、ストレスから解放されるよう尽力して​​います。」

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Givingliのようなプラットフォームが、物理的なギフトに取って代わる日が来るのでしょうか?それはまずありそうにありません(American Greetingsを参照)。しかし、デジタルギフトソリューションの需要が高まっている兆候はあります。Incisivが2022年6月に実施した調査(デジタルギフトベンダーのGiftNowがスポンサー)によると、消費者の67%が即時利用可能なデジタルギフトを好むことがわかりました。Allied Market Researchは、デジタルギフトカード市場だけでも2020年には2,583億4,000万ドルの規模に達したと推定しています。

Givingliは、プラットフォームへのアクセス料金として月額利用料を徴収し、プレミアムカードには追加料金を課すことで収益を得ています。ニコール氏は収益についてはコメントを控えましたが、これまでに「数百万人」がサービスを利用していると述べました。

「パンデミックによって状況は加速しており、私たちもそれに追いつくために迅速に動いています」とニコールは述べた。「今回の資金調達ラウンドでは、プラットフォーム上で魅力的なカードやギフトを提供することで、忠実なユーザーや毎日利用してくださっているユーザーから、信頼できるブランドやパートナーまで、コミュニティのあらゆるメンバーにさらなる価値を提供していきます。」

カイル・ウィガーズは2025年6月までTechCrunchのAIエディターを務めていました。VentureBeatやDigital Trendsに加え、Android Police、Android Authority、Droid-Life、XDA-Developersといった様々なガジェットブログにも記事を寄稿しています。音楽療法士のパートナーとマンハッタンに在住。

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