Google、より多くのGeminiモデルを開発者に提供

Google、より多くのGeminiモデルを開発者に提供
この写真イラストでは、Gemini のロゴと Gemini Web サイトのウェルカム メッセージが 2 つの画面に表示されています。
画像クレジット: Lorenzo Di Cola/NurPhoto / Getty Images

Google は本日、Vertex AI プラットフォーム上で開発者に提供している Gemini 大規模言語モデルの範囲を拡大しました。

Gemini 1.0 Pro(わずか1週間前まではGemini Pro 1.0という名称でした。Googleはブランディングが得意です)が、しばらくパブリックプレビューを経て、一般公開されました。一方、Googleによると、Gemini 1.0 Ultra(以前はGemini Ultra 1.0という名称だったことを覚えている方もいるかもしれません)は「許可リスト経由」で一般公開されましたが、これは一般的な一般公開の仕組みとは少し異なります。

Googleは本日、既存のGemini Proモデルのアップデート版となるGemini 1.5 Pro(もちろんGemini Pro 1.5ではありません)も発表しました。同社によると、このモデルは現在の主力モデルであるGemini 1.0 Ultraと同等の性能を発揮します。しかし、おそらくもっと重要なのは、このモデルが100万トークンのコンテキストを処理できることです。これは約1時間の動画、3万行のコード、そして70万語以上の単語に相当します。Googleが「新しいMixture-of-Expertsアプローチ」と呼ぶ手法も採用しているこのモデルは、現在プライベートプレビュー段階です。

Vertexでは、アダプタベースのチューニングのサポートも追加され、人間のフィードバックからの強化学習や蒸留といった技術も近日中にサポートされる予定です。さらに、開発者は最新のデータやより複雑なワークフローを用いてモデルをより容易に拡張できるようになり、関数の呼び出しも可能になりました。これにより、開発者はGeminiモデルを外部APIに接続できるようになります。

その他の開発ツールに関しては、GoogleはDart SDKからGemini APIへのアクセスを提供すると発表しました。これにより、開発者はDartおよびFlutterアプリでGemini APIを簡単に利用できるようになります。また、Googleの実験的なWebベース統合開発プラットフォームであるProject IDXでGemini APIをより簡単に利用できるようになり、モバイル開発プラットフォームであるFirebaseとの統合も拡張機能の形で追加されます。

トピック

フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

バイオを見る