Appleからちょっとした意外な提案がありました。Fitness+アプリのプレミアムワークアウトサービスを開始してから約1ヶ月半、AppleはiOS(そしてリビングルーム)の枠を超えたエクササイズ体験を提供することを目的としたアドオンをリリースしました。Fitness+加入者向けに本日配信開始の「Time to Walk」は、毎回入れ替わりで登場するセレブゲストが司会を務める、新しいガイド付きウォーキングツアーです。
本日ソフトウェアアップデートで公開される第一弾の候補者名からもわかるように、非常に多様な顔ぶれが揃っています。最初の5名には、2021年現在、おそらく最も普遍的に愛されているセレブリティであるドリー・パートンと、スポーツ選手という点ではそれほど普遍的ではないものの、ウォリアーズのパワーフォワードであるドレイモンド・グリーンが含まれています。また、ミュージシャンのショーン・メンデスと『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』で知られるウゾ・アドゥバも第一弾に含まれています。

5つのエピソードが最初から用意されており、Apple Watchのワークアウトアプリのアクティビティカードとしてご利用いただけます。まもなくアプリのフィードにもカードとして表示されるようになります。今後は週に1つのペースで更新されます。
一見すると、この体験はシンプルです。Appleはゲストに、散歩中に自分の様子を録画し、ストーリーを語り、3曲をシェアするよう依頼します。音楽はアプリから再生され、小さな画面には映像が表示され、まるで自分の散歩に没入しているかのような(それでいて邪魔にならない)伴奏が提供されます。曲はApple Musicのプレイリストに保存したり、エピソードを後で聴きたいときに保存したりできます。車椅子で移動している人向けには、「Time to Push」という機能が用意されており、これはAppleが数年前に導入した車椅子ベースのフィットネストラッキングをベースにしたものです。
これらの機能を利用するには、Apple Fitness+への加入が必要です。これは、プレミアムフィットネスサービスとの連携強化によるところが大きいです。また、Apple Musicなどの他のAppleサービスとも直接連携しており、AppleはMusicをワークアウトの基盤的な要素の一つとしています。
私は昔からよく歩く人で、時間と距離に余裕がある時は車や公共交通機関の利用を避けるようにしています。しかし、この1年は、ワンルームマンションから出るための言い訳として、またジムが何ヶ月も閉鎖されている中で運動する方法として、ウォーキングを特に重視するようになりました。正直なところ、パンデミックの間ずっと歩き続ける上で、ウォーキングは私にとって大きな支えになっています。

歩くときは、音楽やポッドキャストを聴きながら歩きます。過去に「ウォーキング瞑想」をいくつか試したことがありますが、どれも「静かな内省」という概念にとらわれていて、59番街の橋を渡ってマンハッタンのミッドタウンに向かうときには、あまり効果がないことに気づきました。Time to Walkは、この考え方を少し逆転させ、誰かと一緒に歩いているような体験を再現しています。歩きながら、彼らは意識の流れのように語り合い、その過程でしばしば個人的な物語を語ります。もちろん、ウォーキングは多くの人にとって、特にクリエイティブな人にとって、頭をすっきりさせるツールであるという考え方に基づいています。
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「ウォーキングは世界で最も人気の高い運動であり、体にとって最も健康的なことの一つです。ウォーキングは単なる運動以上の効果をもたらすことがよくあります。心を落ち着かせたり、問題を解決したり、新しい視点を得たりするのに役立ちます」と、Appleのジェイ・ブラニクはリリースで述べています。「この困難な時期においても、多くの人にとって続けられているアクティビティの一つがウォーキングです。『Time to Walk』では、Apple WatchのFitness+で毎週オリジナルコンテンツをお届けします。多様で魅力的な著名ゲストが、ウォーキングの力を通してユーザーが動き続けられるよう、インスピレーションとエンターテイメントを提供します。」
これまでのFitness+と同様に、この新機能はまさに時宜を得たものです。世界中の多くの地域(特に米国)がパンデミックによる都市封鎖の渦中にある今、まさにその瞬間を捉えています。かつて私たちが行っていたような行動を慎むよう警告する、新たな変異株の出現に関するニュースが毎日のように報道されているようです。Time to Walkは、そんな散歩に寄り添う、楽しい仲間を提供するための取り組みです。
ジムの代わりにはなりませんが、Fitness+は汗をかくのに役立ちます
ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラー寄稿者でもあります。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。
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