スペースXはスターシップの初号機を飛ばして2度目の着陸に成功させるかもしれない

スペースXはスターシップの初号機を飛ばして2度目の着陸に成功させるかもしれない
飛行中のスターシップSN15
画像クレジット: SpaceX

SpaceXはStarship宇宙船開発プログラムで好調を維持しているが、CEOのイーロン・マスク氏によると、同社は既に計画外の初期再利用実験で直近の成功を再現する可能性を見据えているという。今週初め、SpaceXはStarshipのSN15(15番目の試作機)をテキサス州ブラウンズビル近郊の開発拠点から打ち上げ、初めて垂直着陸に成功した。そして今、マスク氏は同じ試作機を2度目の飛行に成功させる可能性があると述べている。これはStarshipの試験・開発プロジェクトとしては初となる。

水曜日に行われた打ち上げと着陸は成功し、高度約9,000メートルまで上昇した後、高さ45メートルの宇宙船は「腹部」を反転させて地球に帰還し、垂直状態に戻ってエンジンを噴射して降下速度を落とし、直立した状態で軟着陸しました。この大気圏内テストは、軌道打ち上げ後にスターシップが地球に帰還するための技術とシステムを実証するための重要なステップです。スターシップの打ち上げシステム全体は、このロケット(最終的には上段ロケットとして機能する)と、同社が開発中のスーパーヘビーブースターを含め、完全に再利用可能であることを目指しています。

SN15の2回目の試験飛行は、プロトタイプ機の選択肢の中で興味深い可能性の一つです。SpaceXは当然のことながら、搭載センサーから収集したデータに加え、機体から可能な限り多くのデータを取得し、他の多くのチェックアウトを実施するでしょう。しかし、その後の機体に関する選択肢は、基本的に故障するまでのストレステスト、または分解して部品を調査することに限られていました。2回目の飛行は、SpaceXが計画しているStarship量産版の再利用に関する貴重なデータを大量に提供できる、興味深い追加オプションです。

SpaceXが実際にSN15を再飛行させるかどうかはまだ不明だが、技術的に可能になれば、SpaceXにとって全体的な開発プログラムを迅速化できる素晴らしい学習の機会となると思われる。

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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。

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