
NetflixやAmazonのような大企業が自社システムのレジリエンス(回復力)をテストする際には、最悪のシナリオをシミュレートし、潜在的な問題を事前に発見できるように設計されたカオスエンジニアリングツールを活用しています。本日、AWS re:Inventにおいて、AmazonのCTOであるWerner Vogels氏が、同社のカオスエンジニアリング・アズ・ア・サービスであるAWS Fault Injection Simulatorを発表しました。
名前からするとマーケティング的な趣は薄いかもしれないが、ヴォーゲルス氏によると、このサービスはあらゆる企業にこの機能を提供できるように設計されているという。「カオスエンジニアリングは、AmazonやNetflixのような規模の企業だけでなく、すべての企業にとって役立つものだと私たちは考えています。だからこそ本日、クラウド上でカオス実験を実行するプロセスを簡素化するために構築された新サービスを先行発表できることを大変嬉しく思います」とヴォーゲルス氏は述べた。
彼が説明したように、カオスエンジニアリングの目的は、アプリケーションに障害を注入することで、アプリケーションが問題にどのように反応するかを理解することです。通常、これらの実験は本番環境システムに対して実行されます。AWS Fault Injection Simulator は、AWS ハードウェア上で実行されるアプリケーションでこれらの実験を実行するためのフルマネージドサービスです。

FISを使えば、安全な実験を簡単に実行できます。FISは、定常状態を把握し、仮説を立て、アプリケーションに障害を注入するという、典型的なカオス実験ワークフローに沿って構築されています。実験が終了すると、FISは仮説が検証されたかどうかを通知し、CloudWatchで収集されたデータを使用して、改善が必要な箇所を判断できます」と彼は説明しました。
同社は本日このサービスを発表したが、ヴォーゲルス氏はこのサービスが実際に利用可能になるのは来年中頃になると示唆した。
注目すべきは、Gremlin などの企業による同様のサービスが他にも存在し、すでに幅広い Chaos Engineering Service as a Service を提供していることです。
Gremlin は Kubernetes に Chaos Engineering as a Service を導入します
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ロン・ミラーは、TechCrunch の企業記者でした。
以前はEContent Magazineの寄稿編集者として長年活躍していました。CITEworld、DaniWeb、TechTarget、Internet Evolution、FierceContentManagementなどで定期的に記事を執筆していました。
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ロンは以前、Intronisの企業ブロガーとしてIT関連の記事を毎週1回執筆していました。Ness、Novell、IBM Mid-market Blogger Programなど、様々な企業ブログに寄稿しています。
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