
ヴァージン・オービットは2021年に入り、飛行試験を再開すべく時間を無駄にしていません。同社は次回の軌道上実証打ち上げの試みを1月10日(日)から開始し、月末まで継続する予定です。これは昨年5月に行われた試みに続くもので、この試みはランチャーワンロケットが軌道に到達する前に、つまりコズミック・ガール輸送機から切り離された直後に終了しました。
このミッションはヴァージン・オービットの期待通りには進まなかったものの、小型衛星打ち上げ会社にとって重要なマイルストーンとなり、機体の飛行性能に関する膨大なデータを収集することができました。ランチャーワンは、搭載された安全システムが自動的に停止する前に、ロケットブースターに短時間点火することができました。同社は昨年末までにこの2回目のテスト飛行を行う予定でしたが、COVID-19などの問題により、ウェットドレスリハーサル(基本的には、機体に燃料を満載した状態で飛行に至るまでの一連のリハーサル)までしか進めませんでした。
ヴァージン・オービットの初の軌道試験飛行は、ロケットが輸送機から放出されたため中断された。
この次のミッションは再び軌道投入を試みます。今回はNASAの実際の顧客ペイロードを搭載するため、リスクはやや高くなります。搭載されるペイロードには、小型衛星による科学実験やデモンストレーションが多数含まれており、ミッションプロファイルに基づいて選定されているため(つまり、打ち上げが失敗しても大きな損失にはなりません)、それでも、これらを目的地に届けることができれば、誰にとっても最も喜ばしいことでしょう。
打ち上げ時期の都合上、ヴァージン・オービットはカリフォルニア州モハベ空港からの離陸前に、可能な限り条件が整うまで待つ可能性が高いため、1月10日は最も早い打ち上げ時期と捉えても良いが、必ずしも最も可能性の高い時期ではない。もし成功すれば、ヴァージン・オービットは軌道投入に成功した民間の小型ロケットの選抜グループに加わることになるため、業界は間違いなく、ランチャーワンを搭載したコズミック・ガールの次回の打ち上げに注目するだろう。
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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。
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