GitLabは新しい可観測性とセキュリティツールでDevOpsプラットフォームを拡張

GitLabは新しい可観測性とセキュリティツールでDevOpsプラットフォームを拡張
画像クレジット: TechCrunch/Frederic Lardinois

人気のオープンソースDevOpsサービスであるGitLabは本日、プラットフォームのバージョン15を発表しました。GitLabは例年通り、GitLab 15のリリースサイクル全体のロードマップをここで発表しており、すべての新機能は今後1年ほどかけて展開される予定です。同社は、可観測性、セキュリティ、エンタープライズプランニング、ワークフロー自動化に重点を置くと述べています。

GitLab がリリースを計画している最初の新機能の 1 つは、昨年 12 月に買収した Opstrace に基づいています。

「私たちは、開発者がデフォルトで利用できる可観測性プラットフォームの統合だけでなく、開発者にとって適切なコンテキストで情報を提示することで、他のDevOpsプラットフォームでは実現できない、真に優れたエクスペリエンスを提供していきます」と、GitLabのプロダクトリーダーであるケニー・ジョンストン氏は、先週のKubeCon Europeイベントでのインタビューで語った。「開発者がコードを記述する際に、そのコードのある部分に関連する最近のインシデントやエラーに気付くといったことを考えてみてください。」

画像クレジット: GitLab

しかし、開発者にコードのパフォーマンス(または失敗)に関するより多くのコンテキストを提供することに加えて、この新リリースでは、チームがDevOpsプロセス全体についてより深い洞察を得ることも可能になります。チームはすべてのDevOps作業をGitLab上で行っているため、このサービスはマージ時間、変更失敗率、デプロイメント頻度などの指標を提供できます。GitLabは現在、すべてのDevOps研究および評価(DORA4)指標のサポートを拡張しています。「私たちが認識しているのは、それが単なる1つの数字ではないということです」とジョンストン氏は言います。「その数字をどう切り出すかも重要です。そのため、たとえば個々のチームごとにその数字が必要になります。[…] それぞれのチームに対して一種のチームベースのスコアを取得でき、組織は『あのチームは他のチームがすべきことを何を行っているのか』と判断できるようになります。」

セキュリティ面では、GitLabは今回のリリースで新しいソフトウェアサプライチェーンセキュリティ機能を追加します(これは現在セキュリティ分野で最もホットな話題であることを考えると、当然のことです)。例えば、ビルド成果物用の署名付き証明書を含むソフトウェア部品表(BOM)を、チームはまもなく自動生成できるようになります。また、セキュリティチームはグループレベルのセキュリティポリシーをまもなく設定できるようになるほか、次世代のセキュリティテストツールをスキャナーに追加する予定です。

また、今回のリリースでは、GitLabのプランニングツールに新機能が追加され、チームが使用するフレームワークをより柔軟に選択できるようになりました。また、保存ビューやクエリの追加といった、作業効率を向上させるいくつかの変更も行われています。GitLab 15では、コードレビュアーと次のワークフローステップを自動選択する機能も追加されます。

しかし、さらに重要なのは、GitLabが開発者と機械学習モデルを構築するデータサイエンスチームの連携を容易にする新しいツールもリリースしていることです。「アプリケーション、ソフトウェアデータ、そしてモデルが混在するという非常に一般的なパターンが見られます。そのためのDevOpsプロセスでは、この新しいモデルを活用する新しいコードを作成します。しかし、モデルとコードに加えた変更が確実に連携されるようにするのは非常に困難です。なぜなら、モデルはコードとは別のアプリケーションにあるからです

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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