インテルがチップメーカーのグローバルファウンドリーズを300億ドルで買収する交渉中との噂

インテルがチップメーカーのグローバルファウンドリーズを300億ドルで買収する交渉中との噂
2021年1月20日(水)、米国カリフォルニア州サンタクララにあるインテル本社入口に設置された看板。投資家たちは、世界最大の半導体メーカーであるインテルが木曜日に決算発表を行う際に、同社が生産のアウトソーシングを拡大するかどうかを知りたいと考えている。撮影:デビッド・ポール・モリス/ブルームバーグ、ゲッティイメージズ経由
画像クレジット:デビッド・ポール・モリス/ブルームバーグ/ゲッティイメージズ

半導体業界におけるM&Aの規模は、決して小さくありません。2020年には、半導体企業が関与する4件のM&Aが総額1,060億ドルに達し、中でもNVIDIAが400億ドルでARMを買収したことが最大の要因です。昨年の半導体業界をめぐるM&Aラッシュの中で、インテルが傍観者のままだったことは驚きでした。しかし、噂されていた半導体製造会社GlobalFoundriesの300億ドルでの買収が実現すれば、状況は一変するでしょう。

この噂は昨日ウォールストリートジャーナル紙が最初に報じた。

ムーア・インサイト&ストラテジーズの創設者兼主席アナリストで、半導体業界を綿密に監視するパトリック・ムーアヘッド氏は、グローバルファウンドリーズの買収はインテルにとって間違いなく理にかなっていると述べている。インテルは現在、低迷する半導体メーカーの立て直しを目指し、1月にCEOに就任したパット・ゲルシンガー氏のもと、インテル向けだけでなく他社向けにも半導体を製造・販売する新たな戦略を推進している。

2021年は半導体とチップにとって穏やかな年になるだろう(インテルを除く)

「GlobalFoundriesは、5G RF、IoT、そして自動車業界に特化した技術とプロセスを有しています。IntelとGlobalFoundriesが提携することで、顧客にあらゆるものを提供できる、いわば『フルスタックプロバイダー』となるでしょう。これはIDM 2.0(Intelのチップ製造戦略)と完全に一致しており、GlobalFoundriesなしでは実現できなかった何年も前に、Intelはそこに到達するでしょう」とムーアヘッド氏はTechCrunchに語った。

また、パンデミックとそれが世界のサプライチェーンに与えた影響により、世界的な半導体不足とあらゆる地域からの製品需要が急増しているこの時期に、インテルは半導体製造施設を確保できることになります。インテルはすでに、アリゾナ州に2つのファブ(半導体製造工場)を建設するために200億ドル以上を投資する計画を表明しています。この計画にグローバルファウンドリーズが加われば、実現すれば今後数年間で幅広い製造能力を獲得できることになりますが、そのためには数百億ドルという巨額の投資が必要になります。

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GlobalFoundriesは米国に本拠を置く世界的なチップ製造企業である。同社は2012年にIntelのライバルであるチップメーカーAMDから分離独立し、現在はアブダビ政府の投資部門であるムバダラ投資会社が所有している。

投資家は両社の統合案を好意的に受け止めているようで、インテルの株価は本稿執筆時点で1.59%上昇しています。ただし、この取引はまだ噂の段階であり、確定した内容ではないことにご注意ください。状況が変わった場合はお知らせいたします。

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トピック

ロン・ミラーは、TechCrunch の企業記者でした。

以前はEContent Magazineの寄稿編集者として長年活躍していました。CITEworld、DaniWeb、TechTarget、Internet Evolution、FierceContentManagementなどで定期的に記事を執筆していました。

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ロンは以前、Intronisの企業ブロガーとしてIT関連の記事を毎週1回執筆していました。Ness、Novell、IBM Mid-market Blogger Programなど、様々な企業ブログに寄稿しています。

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