
インド政府が輸入スマートフォンの関税を20%から15%に引き下げたことを受け、アップルはインドにおけるiPhone Proモデルの価格を3~4%引き下げた。値下げ幅は、インド製のiPhone 13、iPhone 14、iPhone 15が300ルピー(約3.6ドル)、iPhone SEが2,300ルピー(27.5ドル)、iPhone 15 ProとPro Maxが最大6,000ルピー(72ドル)となっている。
Appleがインドで現行世代のProモデルの価格を下げるのは今回が初めてだ。
今回の値下げは、中国におけるiPhoneの需要が減速しつつある中で行われた。市場調査会社カナリスは今週、中国におけるAppleのスマートフォン出荷台数が6月末までの四半期で前年同期比6.7%減少したと発表した。
「アップルは中国本土でボトルネックに直面している」とカナリスの調査アナリスト、ルーカス・チョン氏は書いている。
アップルはコメントを控えた。
値下げは歓迎すべき動きだが、インドではiPhoneは依然として高価だ。アメリカで999ドルのiPhone 15 Proの最安モデルは、インドでは依然として1,550ドルだ。
インドはアップルにとって重要な海外市場として浮上しており、同社は同国での製造拠点の拡大を加速させている。モルガン・スタンレーによると、2023年のインドにおけるアップルの売上高は前年比42%増の87億ドルに達する見込みだ。
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インドにおけるiPhoneの出荷台数は2023年に39%増の920万台となり、同社にとって5番目に大きな市場となった。モルガン・スタンレーは、インドのiPhone市場は欧州連合(EU)加盟国の中で最大の市場であると付け加えた。
国内経済の回復に伴い、Appleのスマートフォン市場におけるシェアも急上昇している。UBSとカウンターポイントによると、同社の市場シェアは昨年第4四半期に2桁に達したが、その後低下している。
ニュースメディアMoneycontrolは金曜日、Appleが次世代iPhoneのプロモデルの組み立てを今年中にインドで開始する計画だと報じた。Googleも昨年、Pixelシリーズのスマートフォンの生産を2024年からインドで開始すると発表している。
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マニッシュ・シンはTechCrunchのシニアレポーターで、インドのスタートアップシーンとベンチャーキャピタル投資を取材しています。また、世界的なテクノロジー企業のインドでの活動についてもレポートしています。2019年にTechCrunchに入社する前は、CNBCやVentureBeatなど、12以上のメディアに寄稿していました。2015年にコンピュータサイエンスとエンジニアリングの学位を取得しています。連絡先はmanish(at)techcrunch(dot)comです。
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