マイクロソフトがExcelにPythonを導入

マイクロソフトがExcelにPythonを導入
マイクロソフトのロゴが入ったストアの入り口
画像クレジット: Nicolas Economou/NurPhoto / Getty Images

Microsoft は本日、Excel での Python のパブリック プレビューを発表しました。これにより、上級スプレッドシート ユーザーは、人気の Python 言語のスクリプトと通常の Excel 数式を同じブック内で組み合わせることができるようになります。

この機能は、まずExcel for Windowsのベータチャネルの一環としてMicrosoft 365 Insiderに提供されます。当初はデスクトップ版Excelでのみ利用可能となりますが、MicrosoftはPythonによる計算はMicrosoft Cloudで実行されるとしています。Pythonは最新のPCであれば問題なく動作するため、Microsoftがなぜクラウドを選んだのかは分かりません。

「Excelのリボンから直接Pythonにアクセスすることで、使い慣れたExcel環境で高度なデータ分析が可能になります」と、MicrosoftのModern Work担当GM、Stefan Kinnestrand氏は説明します。「セットアップやインストールは不要です。Excelの組み込みコネクタとPower Queryを使えば、外部データをPython in Excelワークフローに簡単に取り込むことができます。」

画像クレジット: Microsoft

Microsoftは、この機能を実現するために、データサイエンスプラットフォームAnacondaと提携しました。Azureで稼働するAnaconda Pythonディストリビューションを使用することで、データ可視化のためのMatplotlibやseabornといった人気のPythonライブラリをExcelに導入しています。

これを試すには、Microsoft 365 Insider Program に参加し、ベータ チャネルを選択して最新の Excel ビルドを入手する必要があります。その後は、「数式」リボンで「Python を挿入」を選択するだけで開始できます。

Python ユーザーが Excel ファイルで作業できるようにするライブラリや、Microsoft のスプレッドシートに Python の機能をもたらす PyXLL などの (有料の) Excel アドオンが以前から存在していたことは注目に値します。

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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