
ジェフ・ベゾス氏の宇宙企業ブルーオリジンは、既存のニューシェパード準軌道宇宙打ち上げ機を補完する軌道ロケット「ニュー・グレン」の初飛行スケジュールを更新した。同社は現在、2022年第4四半期を初飛行の目標としている。これは、2021年末頃としていた従来のスケジュールから約1年遅れている。ブルーオリジンによると、主な理由は、宇宙軍が最近の契約入札プロセスにおいて、国家安全保障関連のペイロード打ち上げにニュー・グレンを使用することを断念したことだという。
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ブルーオリジンはブログ投稿で、「スケジュールはブルーオリジンの商業顧客の需要に合わせて調整された」と述べ、具体的には「宇宙軍が国家安全保障宇宙打ち上げ(NSSL)フェーズ2の打ち上げサービス調達(LSP)にニューグレンを選定しないという最近の決定を受けたもの」としている。これらの契約は昨年8月に発表され、ブルーオリジンとノースロップ・グラマンを抑え、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)とスペースXが選定された。契約に含まれる打ち上げサービス契約は2022年に開始されるため、ブルーオリジンが宇宙軍のニーズを満たすためにニューグレンの最初の打ち上げを今年末までに実現しようとしていたのも納得がいく。
これらの契約にアクセスできないため、時間的なプレッシャーはそれほどではないかもしれないが、ニューグレンと、その打ち上げ拠点となるフロリダ州ケープカナベラルの施設に向けて、同社は依然として「大きな進展」を遂げていると、ブルーオリジンは述べている。同社は、ニューグレンロケット工場、試験施設、第36発射施設の建設など、進捗状況の一部を披露するツイートを投稿した。また、最終的な打ち上げを支える施設とインフラに25億ドル以上を投資したと述べた。
ケープカナベラルにある#NewGlennロケット工場の最近の進捗状況をご覧ください。巨大な第1段階シミュレーターによる飛行試験、飛行用ハードウェアの製造、そしてキャンパス周辺の統合試験施設の拡張を行っています。pic.twitter.com/egH29IpQ7O
— ブルーオリジン(@blueorigin)2021年2月25日
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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。
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