英国の小売大手コープ、サイバー攻撃との戦いで混乱を警告

英国の小売大手コープ、サイバー攻撃との戦いで混乱を警告
2024年12月3日、英国ロンドンのCo-opスーパーマーケットの看板。Co-op Foodは、英国におけるThe Co-operative Groupの食品小売事業で使用されているブランドです。
画像クレジット:マイク・ケンプ / In Pictures / Getty Images

英国の小売複合企業コープ・グループは、サイバー攻撃の試みがあったとして、一部のITシステムを停止したと発表した。

コープの広報担当者マーク・キャリントン氏は、同社は最近、ハッカーによる一部システムへの侵入の試みを経験しており、これらのシステムの安全確保のために「積極的な措置」を講じたと述べた。その結果、同社のバックオフィスとコールセンター機能は一部混乱に直面しているという。 

侵入の試みが成功したかどうかは不明だ。

500万人以上の会員を擁する英国最大の食品小売業者であるコープは、店舗は通常通り営業しており、現時点では顧客に「何か違うことを」求めていないと述べた。

TechCrunchの質問に対し、The Co-opは、ランサムウェアなど、このインシデントの具体的な性質や、それが既知のものかどうかについては言及しなかった。また、データ漏洩の疑いがある場合に義務付けられている英国のデータ保護規制当局である情報コミッショナー事務局へのインシデントの報告の有無についても言及しなかった。同社は、国立サイバーセキュリティセンターと連携していることを確認した。

Co-opの広報担当者は、同社がランサムウェア集団などの脅威の実行者と何らかのコミュニケーションを取っていたかどうかについても言及しなかった。

ザ・コープでの混乱のニュースは、英国の小売業者マークス&スペンサーが、顧客が注文品を受け取れないサイバー攻撃を受けたことを確認してから数日後に報じられた。同社は、データ漏洩の可能性を示唆し、英国のデータ規制当局にこのインシデントを報告したと述べている。マークス&スペンサーで発生している混乱は、現在2週間目に入っている。

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ザック・ウィテカーはTechCrunchのセキュリティエディターです。彼はまた、毎週のサイバーセキュリティニュースレター「今週のセキュリティ」の執筆者でもあります。

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