ウォルマートはSymboticロボットを25の配送センターに導入する予定

ウォルマートはSymboticロボットを25の配送センターに導入する予定
画像クレジット:ウォルマート

フルフィルメント/倉庫ロボット企業の経営者に、自動化導入の最大の動機を尋ねると、おそらく人手不足か配送スピードを挙げるだろう。しかし、現実はAmazonに集約される。確かに中小企業が最も厳しい状況にあるのは事実だが、このオンライン小売業者の圧倒的な支配から逃れられる企業はない。ウォルマートでさえもだ。

本日、同じく小売大手のウォルマートは、マサチューセッツ州に拠点を置くオートメーション企業Symboticとの最新のロボット工学提携を発表しました。両社は本日、提携関係の拡大を発表し、ウォルマートの地域25か所の配送センターにロボットを導入します。ウォルマートによると、この展開には「数年」かかる予定です。

この契約は、貨物の仕分け、保管、荷降ろし作業の効率化を図るため、シンボティック社の自律ロボットプラットフォームをウォルマートのフロリダ州ブルックスビルの配送センターに導入した2017年の試験運用に続くものだ。

「今日起こっているデジタル変革と顧客の習慣の変化は、小売業界を根本から変えつつあります」と、ウォルマートのジョー・メッツガー氏はリリースで述べています。「現在そして将来にわたってお客様にサービスを提供するためには、従業員に適切なツールとトレーニングを提供し、お客様が望む商品を、望む時に、比類のない利便性でお届けできるようにする必要があります。私たちは、サプライチェーンのプロセスをエンドツーエンドで最適化するため、前例のない規模で投資を行っています。」

ウォルマート、在庫ロボットスタートアップ企業ボサ・ノヴァとの契約を終了と報道

ウォルマートはここ数年、業務プロセスの迅速化を目指し、ロボットの試験導入に積極的に取り組んできました。しかし、以前にも指摘したように、その成果は今のところ一様ではありません。最も顕著なのはボサノバ・ロボティクスの事例です。ウォルマートが在庫管理ロボットメーカーとの契約を打ち切ったことで、このスタートアップ企業は大きな打撃を受けました。もちろん、試験導入はそのためにあるのですが、小規模企業であるウォルマートにとって、その痛手は計り知れません。

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しかし、Symboticははるかに優れた実績を誇っています。同社はパートナー企業に、ウォルマートの最大のライバル企業の一つであるTargetを名指ししています。ウォルマートは自社のスタートアップ企業を買収する可能性を模索しているかもしれませんが(Kiva Systemsの買収を機にロボット事業を立ち上げたAmazonのように)、既存の関係がそうした買収を大きなハードルにする可能性は高いでしょう。

ウォルマートがやって来たら

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ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラー寄稿者でもあります。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。

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