フィンテックのKlarnaが65億ドルの評価額で資金調達したと報じられ、「ダウンラウンド」という言葉に新たな意味が加わった。

フィンテックのKlarnaが65億ドルの評価額で資金調達したと報じられ、「ダウンラウンド」という言葉に新たな意味が加わった。
Klarna Sebastian Siemiatkowski 共同創設者兼 CEO
画像クレジット:ノアム・ガライ / ゲッティイメージズ

時代の兆しとして、スウェーデンの「今すぐ購入、後払い」大手のKlarnaは、評価額が2021年6月時点の約7分の1にあたる65億ドルにまで下がることになる新たな資金調達ラウンドの締結に近づいていると報じられている。

ウォール・ストリート・ジャーナルは本日、匿名の情報筋を引用し、クラーナが「主にセコイア・キャピタルが率いる既存投資家から約6億5000万ドルの調達交渉を行っている」と報じた。セコイアのマイケル・モーリッツ会長は、苦境に立たされているこの決済大手の会長も兼任している。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、この取引はまだ準備段階にあるという。しかし、もし成立すれば、昨年ソフトバンクのビジョン・ファンド2が主導した資金調達ラウンドで6億3900万ドルを調達し、評価額456億ドルに達し絶好調だったクラーナにとって、大きな転落を意味することになるだろう。

Klarnaは米国市場への進出を本格化させており、上場企業Affirmなどと競合している。6月初旬、Klarnaは過去1年間で「米国の顧客基盤は65%以上拡大し、2,500万人以上の消費者にリーチした」と発表した。BNPL(今すぐ購入、後払い)市場全体が最近打撃を受けているが、Klarnaの評価額が大幅に下落したことで、「ダウンラウンド」という言葉に新たな意味が加わった。

TechCrunchはKlarnaにコメントを求めて連絡を取った。

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Klarna はさらなる資金調達を目指しているが、評価額の引き下げは十分だろうか?

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メアリー・アン・アゼベドは、TechCrunch、FinLedger、Crunchbase News、Crain、Forbes、Silicon Valley Business Journalなどのメディアで20年以上のビジネス報道および編集経験を積んでいます。2021年にTechCrunchに入社する前は、速報ニュース報道でニューヨーク・タイムズ会長賞など数々の賞を受賞しています。彼女は現在、テキサス大学オースティン校でジャーナリズムの修士号を取得しており、同校に居住しています。

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