TikTokの親会社ByteDanceがトップの仮想現実ハードウェアスタートアップを買収

TikTokの親会社ByteDanceがトップの仮想現実ハードウェアスタートアップを買収
画像クレジット:ピコ

TikTokの親会社であるByteDanceは、Facebookをあらゆる手段で出し抜こうとしているようだ。TikTokで世界で最もダウンロードされているソーシャルメディアアプリの座を奪ったByteDanceは、Facebookの壮大な挑戦に挑み、傘下のVRヘッドセットメーカーPicoを買収した。

ブルームバーグが先週報じたこの取引は、バイトダンスが月曜日に正式に認めたものの、買収額は明らかにしなかった。ピコは中国企業から約6,200万ドルのベンチャー資金を調達しており、その中には3月に実施したシリーズBの3,700万ドルも含まれている。ピコはオキュラスと同様に、VRデバイスのハードウェアとソフトウェアの両方を開発している。オキュラスとは異なり、中国で大きな存在感を示している。ピコはオキュラスやHTCほどの知名度はないかもしれないが、中国の消費者と欧米諸国の企業顧客に販売するトップVRハードウェアメーカーである。

PicoがByteDanceに拠点を置いたことで、世界最大級のVRブランド2社がソーシャルメディア企業に参入することになった。皮肉なことに、私が長年にわたり同社の北米顧客と話をしてきた多くの人々は、Facebookのデータと広告依存のビジネスモデルに不満を抱いており、Oculusがいずれそのビジネスモデルに大きく関与するようになるのではないかと懸念しているため、OculusハードウェアではなくPicoヘッドセットを少なくとも部分的に選択しているようだ。

ピコ、フェイスブックやグーグルに対抗するVRハードウェア開発のため2470万ドルを調達

仮想現実市場が立ち上がりが遅いのは周知の事実だが、フェイスブックは近年、従来の投資家がほとんど関心を示さなかったエコシステムに数十億ドルを投じ、この技術の道を切り開いた。

契約内容の大まかな内容がわからないため(いろいろ聞いているところですが)、これがVRの復活の兆しなのか、それとも市場の縮小の兆候なのかを判断するのは難しいです。私にとって最も可能性が高いのは、ByteDanceが実際にコンシューマー向けVRブランドの構築に関心を持ち、Facebookの足跡を忠実に追随しつつ、彼らの失敗から学び、エコシステムへの貢献を活用しようとしているという点です。同社が中国のコンシューマー市場のみに注力するのか、それとも米国でもエンタープライズ顧客を緩やかに獲得していくのかは、ByteDanceが今後解決しなければならない大きな問題です。

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ルーカス・マトニーはサンフランシスコを拠点とするTechCrunchのシニア編集者でした。

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