裁判官はメタに対するフォト氏の反トラスト訴訟を棄却した

裁判官はメタに対するフォト氏の反トラスト訴訟を棄却した
Instagramのロゴの影に映るPhototoのロゴ
画像クレジット:ブライス・ダービン / TechCrunch

ニューヨーク東部地区の米国地方裁判所判事は今週、1年半にわたりくすぶっていたMetaに対する訴訟を棄却した。

2021年末に、現在は閉鎖されているソーシャルアプリ「Phhhoto」が提訴したこの訴訟は、MetaがInstagramと連携した動画ループ再生アプリ「Boomerang」の主要機能を模倣したとして、連邦反トラスト法に違反したと主張した。Metaが2015年10月にリリースし、後にInstagramに統合されたBoomerangと同様に、Phhhotoもユーザーに非常に短いGIFのようなループ動画の共有を促していた。

米国地方裁判所判事キヨ・マツモト氏は、関連する時効により定められた期限を理由に、最終的にメタ社の訴え棄却の申し立てを認めた。

「フォト社は、222段落からなる69ページの修正訴状において、連邦訴訟の請求の時期尚早さを是正するのに十分な事実を主張できていない」と松本氏は意見書に記し、訴訟の時期問題を解決する修正の可能性は「無意味」であると述べた。

フォト氏による新たな反トラスト訴訟は、フェイスブックが競合他社を模倣し、殺したと主張している。

訴訟の中で、フォト氏は、ブーメランはフェイスブックの反競争的な全面攻撃の集大成であり、フォト氏の提供内容を「機能ごとに」再現した模倣アプリによってこの小規模企業を事実上潰したと主張した。

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メタの広報担当者スティーブン・ピーターズ氏は声明の中で、メタは結果に満足しており、訴訟は「根拠がない」と主張した。

この騒動には紆余曲折があり、MetaのCEOマーク・ザッカーバーグ氏自身がBoomerangをリリースする1年前にPhhhotoをダウンロードし、アカウントを作成していたという証拠も含まれていた。当時Instagramを率いていた共同創設者ケビン・シストロム氏も、当時このアプリの機能を検討していた。

訴状によると、FacebookはPhhhotoのチームと交渉を始め、提携の話まで持ちかけたが、その申し出は長引いて実現することはなかった。2017年までにPhhhotoは消滅した。

🙏🏽RIP PHHHOTO® 2014-2017🙏🏽 pic.twitter.com/u3tCdikRA1

— PHHHOTO (@PHHHOTO) 2017年6月20日

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