
スペースXとテスラのCEOであるイーロン・マスク氏が、現在はイェという名で知られるカニエ・ウェスト氏が巻き起こしたコンテンツ管理論争の中心に踏み込んだことで、ツイッターに対する彼の懸念すべき初期のビジョンが今週末、全面的に明らかになった。
ウェストは2020年11月以来初めて金曜夜にTwitterに姿を現し、「マーク、これを見て。どうやって俺をインスタグラムから追い出したんだ?」と、Metaの創設者マーク・ザッカーバーグとカラオケを歌っているぼやけた写真を添えてツイートした。インスタグラムはハリウッド・レポーターに対し、ウェストのアカウントからコンテンツを削除し、度重なるポリシー違反を受けて制限を課したことを認めた。ウェストのアカウントは日曜日もまだ表示されていたが、一時的に新規コンテンツの投稿が停止された可能性が高い。
ウェストの最近のインスタグラム投稿はすべてテキストのスクリーンショットだが、インスタグラムのルールに違反した投稿はショーン・“ディディ”・コムズとの会話だったようで、その中でウェストは反ユダヤ主義的な比喩を持ち出して、このミュージシャンが「ユダヤ人」に支配されていると非難していた。
ツイッターの将来の所有者となるイーロン・マスク氏は、問題を抱えたアーティストであるウェスト氏が最近反ユダヤ主義的な発言をしたにもかかわらず、すぐにツイッターに復帰することを歓迎した。
友よ、Twitter にようこそ!
— イーロン・マスク(@elonmusk)2022年10月8日
テッククランチイベント
サンフランシスコ | 2025年10月27日~29日
ウェスト氏はマスク氏の温かい歓迎をゴーサインと解釈したようで、わずか12時間後にツイートで反ユダヤ主義的な陰謀論を詳細に展開した。「今夜は少し眠いが、目が覚めたらユダヤ人について死ぬつもりだ」とウェスト氏は土曜の夜にツイートした。「…あなたたちは私を弄び、あなたたちの政策に反対する者を誰であれ排除しようとしてきた」
マスク氏の承認にもかかわらず、ツイッター社は、白人至上主義者がしばしば唱える反ユダヤ主義的なステレオタイプを想起させるツイートを削除し、ウェスト氏のアカウントを「ツイッター社のポリシー違反」を理由にロックしたとツイッター社の広報担当者はテッククランチに確認した。
インスタグラムやツイッターで大騒動を巻き起こす直前、ウェストはパリ・ファッション・ウィークで物議を醸した。ポップアップ倉庫ショーで新ラインを発表し、「White Lives Matter(白人の命は大切だ)」というフレーズが入ったシャツを披露したのだ。この出来事はたちまちウェストとファッション業界の対立を招き、業界関係者はウェストに反対の声を上げ、ヴォーグ誌編集長ガブリエラ・カレファ=ジョンソンを擁護した。ウェストはカレファ=ジョンソンを「極めて不快で、暴力的で、危険」だと非難した。
イーロン・マスクの思い通りに事が運べば、ツイッターは長年の進歩を失うことになる
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